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マヤ

『警告②』(続・臣隆妄想劇場9)

2017.11.14 14:20


その日の夜遅く、行きつけの店で飲んでいる臣と剛典。



剛典「4DXって俺初めてだったけど、面白いよね」



臣「えっ?…ああ…そうだな」



そう答えてはみたが、映画の内容は全く覚えていない。



剛典「なんか今日はずーっと、心ここに在らずって感じだよね」



臣「ん?そうかな?…気のせいでしょ」



あいつ、今頃健ちゃんと仲良くやってんだろな…



あの二人、もともと仲いいし…



あいつのラジオに健ちゃんがゲストで出た時だっけ?



健ちゃんと一緒だと、安心感半端ないって言ってたよな。



まぁ、確かに健ちゃんはいい奴だし。



グラスになみなみと酒をつぎ、



グラスからこぼれ出しそうな、



その丸みをじっと見る臣。



剛典「ん?なになに?なんか見えんの?」



興味津々で剛典が顔を近づけてくる。



相変わらずの、屈託のない笑顔を臣に向ける。



丸みの表面を指で突くと、



酒がグラスから溢れ出した。



臣「一度溢れ出すと、止められなくなるんだよね」



剛典「え?なんの例え?なんか切ない顔して…恋でもしてんの?」



ズキッ…っと、胸が痛む。



恋…?あいつに?



俺自身もよくわからない。



自分の感情のまま行動してるけど、



これって恋なのか?



そもそも何であいつなのか?



ふーっ…と、ため息をつく。



剛典「あ~あ…ため息なんかついちゃって…図星?」



剛典「相手どんな人?今度写メ撮って見せてよ」



見せれるわけねーだろ…



がんちゃんやめて❗



これ以上つっこまないでくれ…



「こいつ❤」…なんて隆二の写真見せた日にゃ…



考えただけで頭が痛くなる…







翌日はスタジオで、ボーカルリハがあった。



もちろんスタッフも大勢いる。



ツインボーカルだから、当たり前かもしれないが、



今までも一緒にいる時間は沢山あっても、



二人っきりっていうのは意外と少ない。



スケジュールの都合がつく時は、



なるべくお互いの家を行き来してきた。



ここ数日で一変した二人の関係…



こうやって近くに居ると、



無性にあいつが欲しくなる。



少し離れた所に座っている二人。



「隆二…」と、声を掛け、



キャスター付きの椅子ごと、近くに移動してくる臣。



隆二「さすがにここじゃ駄目だよ」



臣「休憩中は誰も入ってこねーよ…」



隆二「わかんねぇだろ」



臣「時短でいいから…ん…」



椅子に座ったまま、口をすぼめて突き出す。



隆二「…しょうがねぇな…ったく」



隆二の手が臣の頬に触れ、



一瞬ゾクッとする臣。



しっかり目を閉じて、隆二が来るのを待ってると、



「ドンドン」と、いきなりドアをノックする音がした。



隆二「は…はぁい❗ちょ…ちょっと待って下さい!」



椅子から落ちそうになりながら、



元居た場所へ戻る臣。



隆二「どうぞ~!」



「隆二くん、臣くん❗休憩中にごめんね!明日の取材なんだけど…」



マネージャーが矢継ぎ早に話をする。



危なかったな…今のも…




End