【合格体験記】WSET L3敵を知り、己を知る
2020年にソムリエ試験合格後、2021年ミスワイン Vinyard Awardを受賞。そして2022年 WSET Lv3(distinction)で合格した池田さん。レッスンは月に1回ずつ進むゆっくりクラスにご登録されていました。授業後も熱心にご質問してくださった姿が印象的でした。
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池田眞琳さん(2021年12月受験 2022年3月合格)
【論述パート】
いきなりテキストを読み始める前に
まずは1.敵を知り、2.己を知ってから臨むのが大事。
1. 敵を知る
①スペシフィケーションをよく読む
合格するためにはどのような試験か、何が求められるのかをよく理解して臨むのがベスト。意外とスペシフィケーションを読まずにいる方も多いのでは?
実は試験に求めることがぎゅっと詰まっているので、私は毎回持参していました。
各ユニットに求める内容が書かれているので、まずそれを理解することが重要。
②WSETに求められる考え方を知っておく
特に論述で得点がとれる考え方を身につける必要あり。
特に重要なことは2つ。
★まずは【6Factors】を押さえること。
ワインのスタイルに影響する要素を6つに分けて整理できるようにすること。
→あき先生の色分け法でテキストの文章を6つの要素別に色分けして読みました。
★ 次にキーワードを【What→How/Why→Impact】をシンプルに説明できるようにする。
ただ事実や知識を並べても論述で高得点はもらえません。
What(定義)→How/Why(定義の説明/理由)→Impact(最終的にブドウ樹やワイン、または市場に何が影響するのか)をシンプルに(必要な要素に絞って簡潔に)論述できるようにトレーニングする。
上辺の知識だけでは文章が書けないため、テキストだけでは理解が追いつかず、説明できない内容は他の文献を参考に調べました。
2.己を知る
1 今どのくらい知識があるか
私はWSET Lv3を受験する前にワインの知識をインプットすることが目的でソムリエの勉強から独学でスタート。ソムリエ試験だと勉強量が膨大なので、ワインの知識が少ない人はWSET Lv2からスタートするのもおすすめ。
②スケジュール
年間に何度か試験日が設けられていますが、あまり先延ばしにするとモチベーションが下がるので、自分にとってベストな時期を予め決意しておくこと。
③モチベーション
私は月に1−2回のゆっくり進むクラスを受講していたため、特にモチベーションを維持することが大事でした。
周囲に宣言したり、ワイナリーを見に行ったりと自分にとってのモチベーション維持を知っておくといいです。
【テイスティング】
1 SAT脳になる
どんなワインにどのような表現を使うのか徹底して覚える。
私はスマホの待ち受けにしています。
②シンプルorプレミアムを見極める
③トレーニング回数を上げる
【最後に】
私は試験前にミスワインへの挑戦があり長野県に。
その期間、試験勉強はできなかったけれど、実際にワイン畑や醸造所を見学しながら、テキストだけでは理解できなかった栽培・醸造について理解を深めることができました。
あくまでワインは美味しい飲み物!楽しんで勉強が続けられるように、ワイナリーを訪問してみたり、ワインを飲みながらなぜその味になるのか考えてみたりするのがおすすめです。少しでも参考になれば幸いです。応援しています。
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講師から
What(定義)→How/Why(定義の説明/理由)→Impact(最終的にブドウ樹やワイン、または市場に何が影響するのか)をシンプルに(必要な要素に絞って簡潔に)論述できるようにトレーニングする。これは簡単なようでいて、とても難しいと思います。しかし実際論述を採点してみると、前置きが長かったり、だらだら不必要なことを書いている方も時々見かけるもの。普段から簡潔に説明する癖というのは大切かもしれません。