触れると動きやすくなる理由
この理由については様々なことが言われています。
でも科学的な根拠での話しではなくあくまでも予測ですね。
私が面白いと思うのは、子供がお母さんと一緒に並ぶとき子供が不安定さを感じている瞬間何をするか?
です。
お母さんの服をつまんだりしてません?
手を握る訳じゃないので支えている訳ではありません。
服だけをつまんでいる。
大人でも目を閉じて動揺度のテストをすると何も触れないで立っているときと指先が何かに軽く何かに触れた状態では違いがあるそうです。
もちろん支えにはなっていないぐらいの力で触れているだけです。
この実験面白いと思いません?
何かに触れる瞬間、そこから何らかの情報を得るみたいです。
目を閉じているので目からの情報ではありません。
それで身体の動揺を抑える。
そんなふうに考えると科学的証明はできなくても皮膚から何らかの情報が脳に伝達されているとわかります。
誰でもそんな経験があるはずです。
痛い患部ではないところに手を触れるか触れないかぐらいの力で触れます。
そこが患部と関連性があると患部の動きが良くなったり緊張が緩んだりします。
これは触れることで安定性を増し、脳に情報が伝わるからだと解釈することができます。
皮膚は電池です。
表と裏には0.1Vの電圧があります。
電気信号を受け取る能力があります。
情報を受け取るセンサーの役割もしています。
だから情報が間違っていて痛みを起こしているって考えられません?
皮膚の状態をしっかり観察すれば何らかの異常は必ずわかるはずです。
皮膚に鍼刺激をして信号を送る鍼灸治療はそのものズバリですよね。
皮膚が情報の受け渡しをするなら鍼を打たなくても指先で触れるだけで変化するんじゃないかって考えられます。
実際やってみると変化するのを実感できます。
子供がお母さんの服をつまんでバランスをとって心まで落ちつかせているのと同じです。
不安になった時って何か基準を作りたいと無意識に思う訳です。
手をあてる行為ってそういう意味が隠されてます。
大がかりな器具を使わないでもっともっと日常的にできる健康法って沢山あると思います。
なんでそれを研究しないのかな~?
まあ儲からないからでしょうね。
確かに儲かりません。
しかし、簡単なことで今の状態より少しでも良い状態になれば投薬量がもっと減ったり医療費の削減になるならやるべきでしょう。
医療はどんどんお金のかかることばかりを推奨します。
そうじゃなく、もっともっと人間の感性を鍛えることで変えられるものは沢山あると思います。
もちろん、そんなことではどうしようもできないこともあります。
でも病気の進行を遅らせることができるかもわかりません。
いつかは人間は死にます。
それは変えられません。
間違いないことです。
しかし、それを遅らせたり良い状態に少しでもさせることはできるはずです。
そもそも医療はそれしかできない訳です。
誰が誤解しているのかわかりませんが、神様にでもなったつもりでいますね。
その間に生きている一瞬一瞬を大切に生きられる輝かしい日々が起こるかもわかりません。
長生きしなきゃという恐怖で生きるのは本当の人生じゃない。
短い時間でもそれが幸せと感じたら、同じ時間でも違いがあります。
長生きだからそれに気づけるか?
そうは思いません。
でも体調が悪くなった時に感じる時間というのは健康な時の時間とは違います。
色んなことが学べます。
それを学ぶための時間稼ぎにはなるかもわかりません。
もちろんならないかもわかりません。
自分の身体と向き合って少しでも感じ気づいてくれれば、それだけで神経は研ぎ澄まされますからね。
きっと物の見方が違ってくると思います。
そんな治療をしたい。
常にそう考えてます。
だからそんな講演をやってます。
微力です。
間違いない。
でも強引ではなく、徐々に気づきはじめている人がでてきました。
凄いことです。
わからない人はわからなくていい。
わかろうとしなくても構わない。
でもわかる人の邪魔をしてもらいたくない。
だから余計な情報を一度シャットアウトして、自分の身体と向き合う。
そういう時間を作る。
そう思っている人の邪魔をしないようにして欲しい。
何々が標準で正しいとか言わないで欲しい。
その人の人生を生きている訳ですからね。
これが正しいことだと唱えている人の情報を一度完全にシャットアウトして自分と向き合って欲しい。
そうすることの素晴らしさを知って欲しい。
人間の治癒力には、これがとても大事なことだと思っています。
手当はそんな意味を持っていると思っています。