自分のものでもないのに誇らしかった
前回の記事が東京タワーのプラモデルの画像で終わったので
続きと言うわけではないが今日は東京タワーをピックアップしてみたい。
東京タワーと言えば昭和を代表する東京の
いや日本のシンボリックな存在だ。
記憶の新しいところでは
映画「ALWAYS 三丁目の夕日 」では建設中の姿で劇中に登場。
徐々に高くなっていく様子とともにストーリー展開していて
昭和におけるその存在の大きさを感じた方も多いのではないだろうか。
ALWAYS~以前にもこれまで数えきれないほど
映画やドラマ、漫画などに登場してきたわけだが
とりわけ怪獣映画でモスラやガメラに破壊された時などは
なにか自分の大切なものが壊されたような思いにさえなった。
私と1歳違いの昭和33年竣工なのでもうすぐ60歳。
これまでずっと心の片隅にもその壮麗な姿があった。
冒頭の画像は
㈱東雲堂 刊
「社会科クラブ」
昭和35年5月 発行
書店販売ではなく
年間契約で毎月届く小学生用の学習月刊誌だった。
社会のしくみを学習する中で東京タワーの存在は
必須の題材でもあった。
当時、日本一の高さを誇り東京タワーは人気は絶大で
学習雑誌の付録としてもよく取り上げられていた。
よいこ8月号付録「とうきょうたわー」 株式会社小学館 昭和36年発行
たのしい幼稚園8月号付録「とうきょうタワー」 株式会社講談社 昭和39年発行
小学二年生9月号付録「東京タワー」 株式会社小学館 昭和42年発行
いずれも紙製の組立キット(ペーパークラフト)だ。
小学生の身長と同等以上のスケールで仕上がるなんて大人でもすごいと思うぐらい
付録のレベルを超えている。
続いては幼児用の絵本を
ひかりのくに昭和出版(現:ひかりのくに株式会社)刊
「のりものとタワー」の表紙および中も抜粋してみてみたい。
おそらく昭和30年代中ごろのものだ。
ひかりのくに昭和出版(現:ひかりのくに株式会社)刊
ボードゲームもあった
「東京」とは表記していないが
あきらかに東京タワーである。
日本電波塔㈱サイドとの使用許諾等の確認がなされていなかった?
製造メーカーもどこにも表記されていない。
もちろんそんなことは
子供にとってはほとんど気にならなかっただろうが。
二つ折りのボードを見開くと
当時としてはスタンダードな双六タイプのゲームになっている。
これだけ情報やグッズがあふれると
どうしても一度は行ってみたいと誰もが思った。
当時の絵葉書やパンフレット
パンフレットの「東京タワーのはたらき」解説(抜粋)と
昭和36年12月まで有効だった展望券半券。
電波塔としての働きが本業であったが
同時に一大観光名所として位置付けられていた。
観光名所と言えばお土産。
当時の定番だったガラスケース入りの豆こけし
+黄金の東京タワー。
割れやしないかと
気をもみながら帰途についた。