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マリア論オンライン講座

Sr.ルカの独り言:2022年3月24日:教皇フランシスコの祈りへの招き

2022.03.24 11:19

すべての神の民が一つの心、砕かれた心で、マリアのけがれなきみ心に、

全人類、特にロシアとウクライナを委託する荘厳な祈り


教皇フランシスコは、2022年3月25日、神のお告げの祭日に、

すべての神の民――司祭、修道者、信徒たち――が聖なる場所に集い

砕かれた心で、声を合わせて、

神の母、私たちの母マリアに、嘆願するよう招いています。


私たち、教会、全人類、そして特に、ウクライナとロシアに

どんなに、真の平和――キリストの平和――が必要でしょうか、と

教皇は訴えます。


平和は、神の賜物であり、

それは、私たち一人ひとりの日々の「手仕事」の中に実現されます。

ですからまず、私たち自身の中に、

平和の王、キリストを迎え入れる空間がなければなりません。


マリアへの「委託の祈り」の最後に、教皇は、

イエスの人性(human nature)を、胎の中で織り成したマリアに、

私たちも「交わり(コムニオ)の手職人」になることが出来るように、

私たちの、地上での普通の日々の道を歩んだマリアに、

「平和の小道」を歩むことが出来るよう導いてください、と願っています。


***

この祈りは、バチカンのHPに、32か国語に訳されて掲載されています。

その中には日本語もあります(バチカンHPに日本語を見ることはめったにありません)。

https://www.vatican.va/content/francesco/ja/prayers/documents/20220325-atto-consacrazione-cuoredimaria.html


この祈りのテキストを送るにあたって、

教皇フランシスコは、2022年3月21日、司教たちに手紙を書いています。

以下、意訳です。


***

ウクライナにおける戦争が始まってから一か月がたち、

日々ますますひどい苦しみを民に与え、

世界の平和をも脅かしています。


教会は、この暗闇のとき、

「平和の王」であるキリストのもとで執り成しをするよう、

そして、この紛争の結果を肌で感じている人々に寄り添うよう、

強く招かれています。

その意味で、祈り、断食、愛のわざへの私の呼びかけに

献身的に答えてくださっている方々に感謝します。


***

今、神の民からの多くの願いも受け入れながら、

私は戦争の中にある国々を、特別な方法で聖母に委ねたいと望みます。


3月25日、神のお告げの祭日に、

マリアのけがれなきみ心に、

人類、特にロシアとウクライナを奉献する荘厳な祈りを行います。


神の赦しによって新たにされた心で、平和を嘆願するために、

この祈りは、聖ペトロ大聖堂でローマ時間17時から

「痛悔の儀式」の中で行われます。


***

この祈りが、普遍教会の行為(ゼスチャー)であることを望みます。

この劇的なときに、

苦しむ人々、暴力の終結を渇望するすべての人々の、痛みに満ちた叫びを、

神の母、私たちの母を通して神に運びながら、

そして、「平和の元后」に人類の未来を託しながら。


ですから、3月25日、金曜日、

司祭、修道者、信徒の方たちを

聖なる場所での共同の祈りに招集し、

この荘厳な祈りを共にしてくださるよう呼びかけます。


そのようにして、神の聖なる民が、

心を一つにして、砕かれた心で、

自分たちの「母」に嘆願をささげることが出来ますように。


そのため、その日、兄弟的一致の中で、唱えることが出来るように。

適切な「祈り」のテキストを送ります。


***

受容と協力に感謝します。

あなたと、あなたの司牧に委ねられた信徒たちを心から祝福します。

イエスがあなた方を守り、

聖なるおとめマリアが、あなた方を見守ってくださいますように。

私のためにも祈ってください。


ラテラノ大聖堂より、2022年3月21日

フランシスコ


***

教皇フランシスコがたびたび強調するように、

先ず、平和を嘆願する「私の」「私たちの」心の中に

キリストの平和を招き入れることが必要です。

そのために、心の中に、主の霊のための「空間」を作ること。


私たちが、主を迎え入れ、清められた心で、

世界の平和のために祈ることが出来ますように!