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「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

勉強モンスター図鑑。成績のなかなか上がらない生徒5タイプの特徴と対策

2021.07.13 15:05

「成績の上がらない生徒ってこんな共通点があるんじゃないか」


ある先生と話していて、そんな話題になりました。


いつの間にか作業がスタートし、その共通点を思いつく限り挙げてみて、さらにそれを分けたりまとめたりくっつけたり分類したりしているうちに、なぜか、5体のモンスター達が完成致しました。


本日はそんなお話です。気軽にお付き合いくださいませ。



勉強モンスターズ図鑑


彼らは至る所に現れる。


教室、廊下、塾、各ご家庭、道端、あなたの心の隙間…突然現れることもあれば、長期的に出没することもある。常に注意が必要だ。


当初、そんなに害がないと思われていた彼らだったが、調査が進むにつれて、モンスター自身や周りに、やはり多大な悪影響を及ぼしていることが確認された。


ここではそんな調査を元に完成した、とある機密ファイルを公開したく思う。公開に踏み切るまでに多くの困難が我々を襲ったが、何とかここまで辿り着くことができた。


各々が彼らの生態を知っておき、その対策を学ぶことで、全世界共通の「勉強に悩む子」の撲滅に貢献できれば幸いである。


そんな愛と希望と願いを込めて、我々はそのファイルの名をこう呼ぶことにした。



勉強モンスター図鑑


勉強モンスター協会




成績上がらないモンスターNo,001 チコクイーン


【モンスター名】

チコクイーン


【特技】

遅刻。寝坊。深夜までのスマホいじり。朝ごはん抜き。「え?聞いてなかった」。


【生態】

長期休み後に出没することが多い。大体寝不足で顔色や体調はあまり良くない。


スマホが手離せずによく怒られている。人の話はあまり聞かない。いつもだるそうで眠そう。そういったことを注意されると逆ギレする。


だらしない格好をしているところをよく目撃される。意味のわからないところで笑ったりする。ご飯はあまり食べない。好きなものへのエネルギーのかけ方はすごい。


【対策】

まずは生活リズムを整えることが必要だ。夜は遅くても12時までに寝るようにしよう。


朝ごはんはしっかり食べること。テストや入試は午前中に実施されることが多いから、朝にピークが来るように早寝早起き朝ごはんはきっちり守ろう。


また、スマホはルールを決めて使うこと(例えば10時半を過ぎたら使わない等)。これが守れないようなら親や先生や友達に協力を仰ごう。


とにかく生活リズムが良くない子はなかなか成績が上がらない。早急に改善を。また、時間にルーズ(マイペースすぎる)というのは勉強だけでなく毎日の日々においても損をする要素だ。生活リズムを直して意識を変えるエネルギーを貯めよう(染み付いた行動を変えるにはエネルギーが必要!)。


それができてきたら、好きなものに集中できるというあなたの才能の一つを活かして勉強に取り組もう。そのエネルギーの方向や使い方を変えるだけで、成績は伸びていくぞ。



成績上がらないモンスターNo,002 ワスレンボウ


 

【モンスター名】

ワスレンボウ


【特技】

忘れる。プリントを親の仇のようにぐちゃぐちゃにする。なくす。秘技「めんどくさい」。


【生態】

塾に筆箱を忘れて「お前何しに来たんだ」とよく怒られる。根は良い奴そうだが何も考えていない説もある。「お腹減ったー」が口癖。基本的に面倒くさがり。勉強への自信もそんなにない。身体は丈夫。


【対策】

まずメモをとる癖をつけよう。情報は一元化したほうがいい。その為のノートを用意。何から何まですべてそこに書き込むようにしよう。


プリントが多いようならクリアファイルをいくつか使おう。細かく分けすぎてもルールを忘れるので、シンプルに「教科別」「塾」「塾の宿題」など項目を絞って名前をつけて管理しよう。


忘れることは素敵なことでもある。逆に覚えているものに注目して対策を考えよう。もしもゲーム等で忘れていない知識があるとしたら、それがヒントになる。なぜ忘れていないかを考えると同時に、「自分は忘れないこともできるんだ」と確認させ自信と勇気を持たせて、「仕方ない。覚えてやるか」という意識を引き出そう。人間は80%以上うまくいくということしか能動的にやらないから。


あとは覚えたいものをとにかく短い間隔で繰り返すこと。成功体験を積ませることで勉強の内容に興味を持ち、記憶を残りやすくするという戦法もある。身体の強さは勉強にとっても大切。それを活かし適切な勉強量を増やせば成績は上がっていくぞ。



成績上がらないモンスターNo,003 ムキリョクン


【モンスター名】

ムキリョクン


【特技】

すべてのものへの興味を薄くできる。「どうせ」とか「それでいいです」と言う。


【生態】

相槌が弱い。説明してもわかっているんだかそうじゃないんだかがわかりにくい。


文章題などは読む前に「わからない」と言う。元気がない。自信もない。


基本メンタル弱め(を演じている)。ビシっとしなさいとよく言われるが、本人的には「なんでビシっとしなきゃいけないの?」と思っているからなかなかビシっとしない。


【対策】

まずはマインドセット(動機づけ)が大切。その子なりの「勉強しなければいけない理由」を一緒に考えてあげよう。


それができたらスモールステップで成功体験を積ませて、「わかる!」「できる!」を増やしていく。自信や楽しみができてくると心のエネルギーが充填されるので、行動が変わってくる。時間がかかるが、その小さな一歩ずつを認めて褒めることを忘れずに。


勉強をしていくと意外な才能や冷静な判断ができることに気づく場合が多い。それをまた褒めながら伸ばしていけば成績は上がりやすいぞ。



成績上がらないモンスターNo,004 イシキタカシ


【モンスター名】

イシキタカシ


【特技】

自分流のやり方を通す。カラフルなノートづくり。教科書に文句を言う。目が充血。


【生態】

やる気はあるが、やり方がよくないタイプ。ノートまとめにものすごく時間を書けたり何色も使って豪華なノートを作ったりする。


提出物も完成していないと出したくない。それだと大体時間が足りなくなるので寝ないでやろうとして能率が下がり成績が上がらない。


計算の途中式も書かない。人からそれを指摘されると怒る。


【対策】

「オリジナルのやり方」や「特別な方法」など教える側の言い回しを変えて興味を持たせてから説明しよう。


「失敗しない人は何もしない人」と間違えることの大切さを説き、挑戦することの素晴らしさを徐々に伝えていこう(すぐには直らない。根気が必要)。


頭ごなしの否定は響かない。うまく相手を立てながら変化を承認し、成果を褒め、誘導していく。ノートまとめの危険性などは面談でしっかり伝えよう。


やる気自体はそこそこあるので、やり方を変えれば一気に成績アップが狙えるタイプ。言い回しや工夫で納得させて気持ちよくやらせてあげると成績は上がるぞ。



成績上がらないモンスターNo,005 アキチャウンダー


【モンスター名】

アキチャウンダー


【特技】

新しいものに飛びつく。謎の自信。すぐやめる。秒で飽きる。


【生態】

繰り返しを嫌い、あれもこれもと手を出すが続かない。テストでは凡ミスが多い。特に積み重ねを必要とする数学や英語などの積み重ね科目が苦手。


謎の自信があり、チャレンジはできるがその意図を理解していないためなかなか身にならない。


【対策】

まずは継続の大切さを説き、習慣をつくってあげよう。


習慣にしたいものを大袈裟なぐらい小さいワークにしてあげて(単語一つ覚えるとか)、1ヶ月〜3ヶ月続いたら数を増やすなど負荷を増やしていこう。


あとは、知識の整理も必要。鷹の目学習法など活用して、頭の中の引き出しを引き出しやすい状態に整えてあげよう。


チャレンジ精神はいいものをもっているので、足場を整理して簡単な習慣をつくってエネルギーの使い方を身につけさせれば成績は上がっていくぞ。



報告のまとめ



現在、以上の5タイプのモンスターの存在が確認されている。しかし、融合タイプや新種のモンスターの情報も続々と集まってきている。情報がまとまり次第、追ってご報告したい。


勉強モンスター協会では、引き続き新たなモンスターの情報を募集している。また、協会の人材が足りていないのも事実だ。興味のある方は、お近くの塾で教室長に協会へ入会の申し出を。共に戦う仲間になろう。


それでは、全国の学ぶものたちの健闘を祈る。


勉強モンスター協会



本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

書いていたら自分が楽しくなってしまった。