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顧問のひとりごとVol.9

2022.04.22 06:33

2022年4月10日昨年立ち上げた僕のレーベル「+DA.YO.NE」のお披露目も兼ねて渋谷のMIYASHITA PARKにあるORという複合施設でイベントを開催しました。

昨年暮れに「+DA.YO.NE」から発表したのが「DEATHTOPIA」というコンピレーションアルバムで、6組のアーティストに「未来のない今をどのように生きていくか?」

というテーマに曲を作ってもらいました。

そのアルバムのテーマビジュアルを描いてもらったのがNY在住の日本人アーティストEri Wakiyama。理由は彼女の描く女の子がこのテーマにぴったりだだったからです。
表情のない表情、感情を表に出さない感情と言い換えてもいいかもしれません。その作風はまさに今の僕たちの気分と重なる、と感じました。

感情ってなんだろう? もしかしたら今の時代には余分なもの?

いろんなことを感じさせてくれるEriさんの作品です。

そのORで3月3日から13日まで開催したのがRINKAというアーティストの作品。彼女の作品にも表情がない。僕は彼女の作品を紹介するのにこんな文章を書きました。

「りんかの描くキャラクターには表情がないことが多い。
その表情が何を意味するのかそこから紐解くのが難しい。
無表情ともまた違う。
無表情ということはそこに表情の裏返しの意思があるということだ。
りんかの描くキャラクターには意思さえも喪失してる時が多い。
意思なくそこに佇み、揺れている。
意思がなければ人は生きていけない、と人は語る。
僕だってそんなことをいっぱい書いてきた。
りんかの作品を眺めながら改めて考える。
意思とはなんだ?
そんな問いを繰り返すうちに
僕は
りんかの描くキャラクターと一緒に
深い闇の中でふわふわと浮いているだけの自分に気づいた」

EriとRINKA。
感情のない表情(感情がない表情をするという時点で僕はそれを感情を示す表情と認識)を描くその作品たちに僕は2022年という時代を感じています。


Eri Wakayama 作品

Instagram:https://www.instagram.com/mermaidhair/


RINKA 作品
Instagram:https://www.instagram.com/rinkafog/