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マヤ

『W旦那+(プラス)』第78話 三代目妄想劇場

2017.11.27 14:34


酒の勢いに任せて、つい口に出してしまった言葉…


それでもいいって言ってくれるとでも思ってたのか?


臣は不本意のまま、隆二と最後の時を過ごす事になった。






巡ってきた約束の夜、須磨の海辺で二人は冬の流星群を見た。


夜の海が昼間の様に明るくなった。


無数の流星に照らされたその光の中で、浜辺に横たわる女性を発見した。


『別れの海』で出会った身元不明の女性を二人で保護することになり、


日替わりでの生活が始まった。



隆二の夢を叶えるのは俺じゃない…



臣も半ば諦めて、新しい恋に踏み出そうとしていた。


理愛が隆二を選んだのなら…


それはそれで心から祝福するつもりだった。






臣「本心じゃなかった…」


臣は隆二の頭を包むように持ち、隆二の目から唇に視線を落とす。


その唇が呟(つぶや)く。


「今さらだよ…」


理愛のそれとは根本的に異なる。


しっくりくる相方の唇が好きで、


ツンと上向きで厚みのある唇に、何度触れたことか。


「お前も…」


「ん?」


「俺のでなきゃ駄目なはず…」


臣が少しだけ唇を開き、舌を覗かせている。


衝動的に隆二は、そのピンクの部分に吸い寄せられた。





End