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kojinkai

22時以降の検討会。

2017.11.27 15:29

過去問演習に移っている中3グループが

過去問を広げて授業後に「あれは」「これは」と

検討会を行っていました。


「ここは相似をこんな風に使ったら?」

「ここは三平方で。」

「この問題は・・・どうだろう・・・」


ー「今回の問題は立体を切り取って

断頭三角柱(底面積×高さの平均)として

考えた方がいい。聞いたことはあるかな?」


私もススっとそこにやってきて、

ささやかなアドバイスを一言述べ、

iPadをそこに置いて去ってゆきました。


あとは自分たちで色々検討し、腑に落ちたようで、

今度こっそりこの応用問題を生徒たちに

用意をしようかな、なんて計画を立てながら

その学習について見守っていました。



私立の過去問を始めるまで、

この子たちにはそんな差し迫って

できるようになりたい、というような

モチベーションを沸かせるものにさほど

出会ったことはなかったように思います。


「やればできる」


くらいな感覚であったんだと思います。

しかし、どうやってもそれは発想できない、

解説を読んでもなかなか腑に落ちない、

そんなものに出会い、それを自分の力で

なんとかしていかなければいけない機会に

出会ったのは初めてのことなのではないでしょうか?



しかし、私から言わせれば、過去問は難しくとも

実際解いてみれば基本的な考え方の積み重ねで構成されています。

この子たちには、それに対して何が不足するのかの目が

きっとまだ育ちきっていません。下手をすれば、過去問を

何度もやって解き方を把握すればよい、という

安直な発想に至る恐れもあります。


学習というのは、1から2も3も考えられるように

頭を使えるようになって初めて機能するものです。

ですから、その1の部分が何なのか、ということを

授業内でしっかりお話できればと思っています。