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エキウミ:茅ヶ崎のローカルインタビューメディア

【おイシイ農園(ミニトマト専門農家)の石井政輝さん】地域貢献は「地域のため」か、「自分のため」か。

2017.12.21 21:00


(前回の記事はこちら→お客さま目線の農業。販売からスタートしたことが現在の強みに。


――― 石井さんはミニトマト専門農家というだけでなく、様々な地域貢献活動にもご参加されていますよね。 


石井 そうですね。いまは茅ヶ崎商工会議所青年部の地域連携推進副委員長に就かせていただいていて、伝わりやすいところで言えば湘南祭」の区画整理や設営を請け負っています。


――― もともと地域貢献活動に興味を持ったのはいつ頃からでしょうか。 


石井 高校の卒論でワカメから肥料を作った話をしましたが、そのときに行ったビーチクリーンが原体験です。

そのときに心が洗われるような感覚があって、これは良いことだなと。

実際に継続的な活動を始めたのは、音楽専門学校にいた頃からです。


――― 19歳頃ですね。 


石井 はい。当時ギター作りをしていたのですが、桑田佳祐さんの「波乗りジョニー」にあったギター型ホースを半分遊びで作ったのですね(笑)

せっかくなのでどこかお披露目できないかなと思い茅ヶ崎市役所のサイトを見ていたら、「ほのぼのビーチ茅ヶ崎」というボランティア団体のことを知りました。

行ってみたら「若い人はどうせ続かない」と言われ、ムカッと来てそこから継続的に参加していました(笑)


――― ムカッときたのですね(笑) 


石井 ただ、いまではその気持ちもわかる部分があって、地域貢献活動に来てくれる大学生と関わることが多くありますが、確かに皆いなくなって行きますよね(笑)

活動を続けているとたくさんの方々との出会いがあって、学ぶことが多いので続けて欲しいのですが。

例えば著名な方であれば現茅ヶ崎市長の服部さんや、「はまけい(茅ヶ崎・浜景観づくり推進会議)」の岩本えり子さん、茅ヶ崎市観光協会の新谷さん、あとは雄三通り周辺だと「ぱぱっち」の石山さん、あとプレンティーズの長谷川さんとお知り合いになれたのも20歳前後の頃です。


▼湘南際かアロハマーケットの活動をしている石井さん


――― ちなみに、地域貢献活動がつらいと感じたことはありませんか。


石井 おかげさまでメンタルは鍛えられました。

私の場合は若いうちから参加しているせいか、私が企画側だと知らずに「このイベントだめだよね」と言われることが結構あったりして(笑)

あらゆるイベントや出来事には想いや背景があって、例えばホノルルとの姉妹都市締結なんかもネガティブな印象を持たれがちですが、多少なりとも関わった側としてはそういうところで悔しい想いをすることはあります。


――― 若い人は地域貢献活動を続けられないという話がありましたが、石井さんが続けてこられたのはなぜだと思われますか。


石井 「自分のためにやってない」というところではないでしょうか。

地域のためにやっている人であれば、多少つらいことがあったり、自分にとって得を感じられなかったりしても、続ける理由を損なわないで済みます。


――― 何のために地域貢献活動をしているか、が大切ということですね。


石井 そうですね。月並みな表現ですが、人生を豊かにしてくれる活動だと思ってやっています。

本業のミニトマトを作って売ることと、地域の活動をすること、それぞれちゃんと時間を使っていかないとできないことですので、ちょうど良いバランスを探りながら続けて行きたいです。


(次回につづく→茅ヶ崎産のブランド価値が高まれば、茅ヶ崎の価値も高まる ) 


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【Think Chigasaki:おイシイ農園(ミニトマト専門農家)の石井さん】

・第1話 神奈川県で唯一のミニトマト専門農家。16代目農園主が語る農業と農協と地産池消。

・第2話 人生の岐路となったX-JAPAN hideの死去と、農業に活きるギター作り。

・第3話 お客さま目線の農業。販売からスタートしたことが現在の強みに。

・第4話 地域貢献は「地域のため」か、「自分のため」か。

・第5話 茅ヶ崎産のブランド価値が高まれば、茅ヶ崎の価値も高まる 




▼おイシイ農園

住所:茅ヶ崎市萩園1660/TEL:0467-85-6020/FacebookTwitter 




▼インタビュー・編集 小野寺将人(Facebook / Twitter

2015年、茅ヶ崎市に移住。「エキウミ」の管理人。住宅・不動産サイト運営会社、お出かけ情報サイト運営会社にて営業・企画職を経た後、現在は総合ポータルサイトにて企画職に従事。ハンドメイドアクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティングも行う。