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マヤ

『別離②』(続・臣隆妄想劇場21)

2017.11.14 14:43


臣を見送ったその日、



夕方から天気は一変し、



激しい雷雨に見舞われていた。



隆二は、臣と同居するマンションで、



灯りもつけずに、ソファーに片膝を抱えて座り、臣のシングル曲を聴いている。



臣愛用のリリックスピーカーが、



暗闇に怪しい光を放ち、



「WASTED LOVE」の歌詞が浮かんでは消える。




《その手に触れた あの時から 言葉もなく 夢中になった》



《ゆっくり 激しく 抱きしめ 全て忘れ 夜に溶けていく》




窓を叩く激しい雨音と、



臣の哀愁漂う美しい歌声が混じり、



一層物悲しさを増幅させる。



歌が終わり静寂のなか、雨音だけが聞こえる。



隆二は、左手で顔を覆いつくし、



孤独を噛みしめていた…





End