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セルフメディケーション税制

2017.11.28 22:40

医療って色んな意味で政治的に守られているんですよね。


健康保険は直接市民からとる税金です。

名前が保健となっていますが、一般的な保健なら任意ですがほぼ強制です。

殆どの人が入っているので保健を適応させて医療を受けられる。

それだけでも凄いことです。

普通の税金も払っているから道路などのインフラ整備がおこなえる訳ですよね。

つまり名前は違うけど健康保険は税金と仕組みは同じと言えます。

制度を利用する利用しないにかかわらず一定の額のお金を国や特定機関に払うことが税金です。

その上にこういう精度があるってご存じでしたか?


1 保険者(健康保険組合、市区町村国保等)が実施する健康診査【人間ドック、各種健(検)診等】 

2 市区町村が健康増進事業として行う健康診査【生活保護受給者等を対象とする健康診査】 

3 予防接種【定期接種、インフルエンザワクチンの予防接種】 

4 勤務先で実施する定期健康診断【事業主検診】 

5 特定健康診査(いわゆるメタボ検診)、特定保健指導 

6 市町村が健康増進事業として実施するがん検診  

なお、申告される方が「一定の取組」を行っていることが要件とされているため、申告される方が取組を行っていない場合は、控除を受けることはできません。


国税庁のHPからの抜粋です。

減税されたお金は誰が払っているのか?

納税者です。

保健適応をしてもらう訳ですから医療を受けても実質の医療分ではなく減額されてますよね。

そのうえ任意で受ける人間ドックやワクチンの接種等々、それに市販薬も税金の減税の対象となっているということです。


一定の取組と書かれていますが、実際には領収書があれば減税の対象になると思います。

市民に一見優しいように見えます。

しかし、立場を変えて一般の企業での商売という意味で考えてみて下さい。


例えば物を売っている商売をしている人がいたとします。

商品を仕入れました。

店頭に並べて売りました。

仕入れる時ももちろん消費税払います。

店頭で販売するならその土地も必要です。

借地なら賃料も必要です。

商売をするために仕入れる商品を購入しても税金を払うばかりです。

商品が売れないからと言って国からの保護というのは受けられません。

そうとう儲けがないとかなり厳しいですよね。


消費者にとって医療はと言えば受ければ健康保険だけでなく税金でも戻ってくる訳です。

国民は高い保険料は払っていますが、その徴集は政府がしてくれます。

医療を受ければ実質の値段を払わず減額されます。


保険証さえ持っていれば実質の7割の減額セールで商品が買えるみたいなものですよね。

それが病院に行くと自動的に当たり前に毎日行われているということです。

そのお金は病院に行って医療を受けた以外の人が料金を補填してくれている訳です。

つまり税金です。

もし国民の全てが自分が払っている保険料以上の高額医療を受けたら医療費は破綻する訳ですよ。

そうなったとしてもギリギリまで政府は補填をするでしょう。


そこまで優遇されている訳ですから、病気でなくてもちょっと何かあったら受けなくては損みたいに思う人もあるのが現状ですよね。

だから救急車の出動も多い。

タクシーがわりにしているなんて話しも聞きます。


土地や車なら買えば持っているだけで税金かかるし・・・。

高い税金を払わされることになる。

それでも魅力的な商品を作って売っているから儲かる訳です。

医療に比べたら単純に商売ということを考えると企業努力は相当なものです。


一般の商売と医療は全く異質なものですが、その一番の違いがこういう政府がらみで推奨されていることが全く違います。

何をいいたいかと言えば、それだけ優遇されている商売だということです。

それだけ崇高な意味を持っている行為であり国民から必要とされている職業とも言えますよね。


同じように国民の税金で仕事をしている人に政治家がいます。

政治家が悪巧みをして不正をしたら次の選挙でその政治家に一票を入れない権利があたえられています。

しかし、医師ともめてもその人をやめさせる権利は国民にはありません。

国民は税金を払っているのにその人を選ぶ権利さえない訳です。

もちろん病院は選べます。

しかし意図せず近くの病院に行くことは普通にありますからね。

どこに行っても同じ医療を受けられるなんて夢のような話しの政策のおかげです。

そんなことありえないのにです。

細かいことを言えばそんなところにも政治の影響が隠されています。

だからチーム医療なんていう変な制度が医療関係者の中では当たり前のルールとなってしまっているんじゃないかと思います。

これは絶対に国民の利益にはならないはずです。

そして、医師がどれだけ悪巧みをしたとしても一個人ですから選挙で落とされることもありません。


政治家も並々ならぬ努力をしてなっている人が殆どです。

経歴をみてもあきらかですが、学歴や社会的地位を築いてきた人達が大半です。

そしてなによりも選挙に打ち勝ってきた人達ですよね。

つまりお金も時間も普通の職業に比べて犠牲にしてきた人達ということです。

そんな人達でも悪事を働いたら国民から審判が下ります。

そして一生懸命働いていても何か問題が少しでもあるとマスコミや国民が一々文句いいます。

余程儲けないと分の悪い職業ですよね。


医師も一生懸命勉強をして国家試験に受かり社会的地位を築いた人です。

普通に物を売っている商売をしている人とは確かにレベルの違う専門職です。

しかし、国民の税金で仕事をしていると意識している人はもしかしたら一番少ない職業なのかもわかりませんね。


私達は知らず知らずのうちにこの制度にのっかって生活しています。

それが当たり前だと思って生活しています。

それに疑問を持つことは決して悪いことではありません。

批判ではなく正しく認識することです。

それは医師も一般市民もこういう制度で成り立っている職業だということを認識するということが大事だということですね。

お互い様です。