オタクに会えたよ。
ミニッツの話の余談。
この日は友人と、サーキット併設のショップまで行ってきたんですね。
店主の方にいろいろ詳しく教えてもらった上で、遂に購入を決めた友人。
「あとはひたすらサーキットで走るだけですよ」とは店主。
続けて、「ちなみにうちにもウレタンのフルサイズのコースがあるんだけど……」と、控えめに営業トークを展開したところへ友人。
「そのコースって見せてもらえたりしませんか?」と。
まぁお店の人がいろいろと親切に教えてくれた後の雰囲気があったというのも大きいけど、もし自分が一人の時だったらこれ言えなかったなぁ。
すると、ちょうどそこに一人の男性が現れて、店主はその男性を指差すと、「ちょうどこれから行くのがいるから、ついていけばいいですよ」と。
どうやらこの男性、サーキットの常連の方なよう。
細身で50歳前後に見えるその男性の後に続いて、鉄の階段を登りました。
その先には6m×4mという公認サイズのウレタンコースが広がっていて、操縦者用のお立ち台とピットテーブル、計測用のPCもある、本格的な環境が整っていました。
おとなしそうなその男性が大きな荷物からマシンを取り出すと、次第にミニッツについて語り始めました。
シャーシの種類について
ボディについて
タイヤについて
電池について
充電器について
送信機ついて
初心者の練習の仕方について
週末のサーキットの様子について
上手い人について
コースの材質の違いについて
他の店舗について
初対面の我々に対して、マシンを動かしながら1時間以上にも渡ってひたすら話してくれました。
こちらも始めたばかりで、興味津々に話を聞いたり質問したりしていたというのもありますが、この先生にとっても新規ちゃんが入ってきて嬉しかったんでしょう。
走らせにきた時間が失われているにも関わらず、とても楽しそうにしていました。
この先生のおかげで、サーキットに対する期待がより高まったのは言うまでもないですが、それとは別に思った事があります。
昔のいわゆる“オタクな人"って、こうだったなと。
黙々と好きな事に打ち込んでいながら、同じコミュニティ内では面倒見が良く、とても饒舌。
昔は模型屋さんなんかに行くとよくこういう人がいたもんで、頼んでもいないのにあれこれ親切に教えてくれたお兄さん。
こういう昔ながらのオタクの人って、あまり見なくなったなぁと。
昨今ではサブカル系やアイドル等のオタクは市民権を得たというか声を大にして好きをアピールする人が増えた事で、世間一般にもその存在がすっかり浸透してオタクと非オタクの境界がわかりにくくなったと思うんですね。
例えば、見た目で判断できないとかも含めて。
でも、こういう昔ながらなタイプの人もやっぱり残っているんだなぁと、改めて実感。
ラジコン界隈は人口も少ないだろうから、後輩には面倒見よくという風習が受け継がれているんだろうと勝手に分析しつつ。
自分が触れてこなかっただけで、他のコミュニティにはまだこういう人がたくさんいるんだろうし、当たり前だけどアニメ好きにだってこういう人はいるはずだよなと。
そう思いながら、少し嬉しくなりました。
本来の意味でのオタクは、まだいると。
いやーしかし、この先生には本当にお世話になったなぁ。
めちゃくちゃ勉強になりました。
やっぱネットで勉強するより現場で見聞きして可能であれば実践する、これに勝るものはないなと。
こんな事があって、早くサーキットに行きたいんですよ。
っていう話でした。