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神聖幾何学を3次元の立体投影で学ぶ

2022.03.26 06:41

磯正仁さんが語る。

おまけ

■プラトン立体の種類を5種ではなく6種として扱う捉え方もある。これとは別にプラトン立体そのものを「3-4-5」として見る捉え方にも2つの系統がある。それを表の「1つの面の正多角形の角数」と「1つの頂点に集まる線の数」として示した部分でもう少し詳しく見てみよう。

■プラトン立体は大きく2つのグループに分けられる。まず<正4面体・正6面体・正12面体>のグループでは、各面形が<正3角形・正4角形・正5角形>になっている。もう一方の<正4面体・正8面体・正20面体>のグループの面形は正3角形だが、各頂点に集まる線の数は<3本・4本・5本>になっている。

■各面が正6角形だとどこまでも正6角形の平面になってしまい、内外を分ける立体にならない。各点に6本の線が集まると、同様に正3角形で埋め尽くされる平面となり立体にはなり得ない。なお1つの点に1本の線、2本の線が集まっても面は作れないし、1角形2角形は存在しないので、1と2もない。

■3,4,5と言えば辺長比3:4:5のピュタゴラスの直角3角形が連想される。古代のエジプトで毎年起こるナイル川の氾濫の後に、間隔が等距離の13個の結び目のロープを用いて測地していたという説。その真偽の程はさて置いても、この3角形は実際にギリシア人よりエジプト人の方が先に知っていた。