『W旦那+(プラス)』第80話 三代目妄想劇場
2017.11.30 23:00
キスをしながら、隆二が着ているシャツのボタンを外し、隙間から手を入れる臣。
隆二はピクンと反応して唇を離す。
「しないよ…」
目を閉じたまま隆二が言う。
「欲しい」
「ダメだって…」
「じゃ…キスも拒めよ」
「…そういうとこ…ほんとズルい…」
「りゅうじ…欲しいって…」
「だめ…んっ…」
臣は頭を下げ、隆二の胸を唇で包み込み、舌を這わせてくる。
「…あっ…おみ…よせ…って」
同時にボトムのチャックをゆっくり広げ、右手を中へ滑らせ、直接触れてくる。
「やだ…しない」
そんなに強くない力で臣の肩を離そうとする。
「欲しくてたまらない…」
目の前に顔を持ってきて右手を動かしながら、唇の先が少し触れる所で臣が囁(ささや)く。
「んん…」
隆二は眉間にシワを寄せている。
(あ…また泣かせるな…)
「りゅうじ…?」
隆二は少し目を開けた。
涙で潤んでいる。
「じゃ…なぜ手離したの?」
ピクッと臣の右手が止まった。
臣は目を閉じて苦悶の表情を浮かべる。
「ごめん…」
「もう…遅いよ」
一筋…涙がこぼれた。
End