『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 スピンオフ「春とモテ期がやってきた」
今日は保育園のお花見会。
園児たちはママの手作りお弁当に夢中で、お花見どころではない。
隆臣「タコさんウインナ♪パーパがちゅくってくれたのYO〜♪いっただきましゅ♪パク♪」
のの「タコさんって普通赤いんじゃない?隆臣くんのタコさん、ドドメ色よ!ウケる」
先生「ののちゃん、ドドメ色知ってるの?」
のの「わかんなぁい」
先生「きっと着色料を使ってないの選んで、隆臣くんのパパが作ってくれたのね!赤くないウインナーの方がカラダに優しいのよ」
のの「そうなんだ!てか、隆臣くん家パパがお弁当作ってくれるのね」
ももか「あのイケてるおヒゲのお兄さんでしょ?それとも黒のお帽子のカッコいいパパかなぁ?素敵ね」
隆臣「お弁当はねぇ、おヒゲのパーパがちゅくってくれたのよ」
のの「ホント?萌えきゅんしちゃう♡」
隆臣「ののちゃんのクマさんカマボコもカワイイね」
のの「でしょ?隆臣くん食べていいよ♪」
隆臣「いーの?いただきます」
ももか「ももかのオムおにぎりもあげる!隆臣くん、どーぞ」
隆臣「ありがと♪ももかちゃん」
雪乃「雪乃のゆで卵も食べて♪美味しいよ!隆臣くん」
隆臣「ありがと♪可愛い!ハート型ってしゅご♪」
先生「隆臣くん、パパ達に負けないくらいモテモテね!」
隆臣「モテ期きてる?ヤバイね」
「じゃあお礼に歌います!YO〜♪」
「きゃぁ♡」
パチパチ👏
「あなたの夜更かしグセもぉ〜♪yah♪やってみないと気が済まないところも♪おとーしゃんの、声聞かないと眠れないところも♪パーパっが!大好きなところも♪ゴーゴー♪ピクセルシックス♪」
のの「隆臣くん、そのゴーゴーってとこGoogleが正解だよ」
隆臣「しょーなの?さすが、物知りののちゃんね!」
のの「ありがと」
先生「隆臣くん、それGoogle pixelのCMのラップ?上手ね〜でもお弁当食べながらだとノド詰めたら大変だよ!」
隆臣「へーきYO〜♪」
のの「キャハハ♪隆臣くんて面白い🤣」
ももか「ねぇねぇ!いつも一緒に遊んでる、くるくる巻き毛の子、隆臣くんの彼女?」
隆臣「乃愛のこと?違うよ、乃愛はひーしゃんと結婚しゅるのよ!たぁくんの彼女じゃないない👋」
ももか「よかったぁ!安心したね!ののちゃん、雪乃ちゃん」
のの「うん!でもさぁ、もうそろそろ誰を彼女にするのか選んで欲しいな」
雪乃「そうね」
先生「ちょっと!みんなおませさんで先生びっくりしちゃったじゃない!ほら、隆臣くんも困ってるよ」
隆臣「おチューのおねぇしゃんもいるし、たぁくんには選べましぇん。ごめんなさい」
ももか「えー!まだ他にライバルいるの?」
のの「仕方ないね。焦らなくていいからさぁ、隆臣くん、誰を彼女にするのか、ゆっくり選んでね」
雪乃「雪乃も、よろしくね!隆臣くん」
隆臣「あい✋ハタチになってからお返事しゅるね」
ももか「えー!それってめちゃ先じゃない?」
のの「それまで待たせる気?」
雪乃「ねぇ、ののちゃん。どれくらい先のことなの?」
のの「んーんとね、よくわかんないけど、次のお正月過ぎた頃じゃないかな?」
先生「プー🤣」
もも「あー!先生が吹いた!」
のの「先生!笑ってないで、隆臣くんに何とか言ってあげて」
先生「ごめんごめん💦でもね、隆臣くんもそんなにすぐに決められないと思うな」
隆臣「そうなのよ。たぁくんの頭ん中はパーパやおとーしゃんのことでいっぱいいっぱいだから、すぐには無理でし。ハタチまで待ってくらしゃい」
のの「そうなんだ」
ももか「隆臣くんも大変ね」
雪乃「ねぇ、パパたちのことって、何?」
隆臣「どっちもモテ期でね、色々あんのよ」
のの「あー、わかる」
ももか「カッコいいもん」
雪乃「モテるパパを持つと、子供も大変なのね」
先生「先生も、わかるわ」
のの「え⁉︎ねぇ!先生はどっちのパパ推し?」
ももか「聞きたい聞きたい!」
先生「えー!恥ずかしい」
のの「いいじゃん!先生教えて!ちなみに、ののは臣くん推しです」
ももか「ももかは隆二くんよ!雪乃ちゃんも言っちゃえ!」
雪乃「雪乃はねぇ、岩ちゃん」
のの「岩ちゃんは隆臣くんのパパじゃないじゃん🤣」
雪乃「えへへ♪だって好きなんだもん」
ももか「じゃ、先生!どうぞ!」
先生「先生は…目が優しくて、おヒゲがカッコいい隆二さんかな、やだ!照れる」
ももか「先生真っ赤になってる!可愛い❤️」
のの「ホントだ!」
雪乃「アハハ♪」
先生「みんなして茶化さないで💦」
隆臣「みんな、たぁくん推しじゃなかったの?ちゅまんなぁい😬」
女子達は隆臣そっちのけで盛り上がっている。
隆臣「パーパ達のモテ期にも困ったもんよね、タコさん」
隆臣は小さくため息をついて、またタコさんウインナーをパクンと頬張った。
隆二の愛情がたっぷり込められた手作りお弁当の上に、ピンクの花びらが可憐に舞い降りた。
完