Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

マヤ

『夢の先へ②』(続・臣隆妄想劇場33)

2017.11.14 14:58


臣と同居するマンションで、いつもの定位置に座る二人。




ソファーに隆二が腰掛け、隆二の両足の間にすっぽり臣が入り、床に直接座りTVの方を向いている。




臣「えっ⁉バレてたの?」




隆二「おれマジで健ちゃん好きだわ」




臣「なにっ?」




怪訝そうな顔で振り向く臣。




隆二「ちがっ…!そういう意味じゃなくて…」




臣「なに焦ってんだよ?」




ふっと、イタズラっぽく笑って言う。




おれ、最近いいように遊ばれてる…




臣「…そっか。NAOTOさんわかってて…」




臣「やることが、粋でカッコいいな」




隆二「だね」




あの、パリの一夜がなければ、俺達もまだどうなってたかわからない。




離れていた時に味わった孤独。




久しぶりに再会できた時の喜び。




異国の地という、非日常的なシチュエーションが、




俺達の躊躇(ちゅうちょ)する気持ちを後押ししてくれた。




臣「隆二?」




隆二「ん?」




臣「早く!あーっ」




隆二「えっ?なに?チュー?」




臣「ちげーよ!葡萄っ、早く!」




あっ…そうだ!




今年初物の、巨峰の皮剥いてたんだ…おれ




隆二「皮ごと食えばいいのに」




臣「いいじゃん!別に。あーっ」




横顔だけ見せ、長い睫毛を伏せて、大きな口を開ける臣。




「はい!あーん」と、食べさせる隆二。




自分は皮ごと口に放り込む。




「種あるよ」




モゴモゴと隆二が言う。




臣「うん…甘っ…」




隆二「美味しいっしょ?」




また横顔を見せて、目を閉じる臣。




臣「ん!」




隆二「また剥(む)けって?」




臣「違うよ!チューも」




赤くなる隆二。




「ほんと、臣ツンデレなんだから…」




隆二からキスをする。




唇を離すと臣は、眉間にシワを寄せ、




「ん~っ…甘い…」と言った。




隆二「葡萄食ったとこだもん」




臣「だな」




そう言って、何事もなかったように前を向き、




テーブルの上に置いてあるリリックスピーカーを弄(いじ)る臣。




「臣?」




「ん~?」




「べーってして」




「ん?べーっ…」と、また振り向き、舌を出す臣。




「紫色に染まってるよ」




明るく隆二が笑う。




それを見て臣が




「お前は?おれ色に染まる?」




と言って、またキスをしてくる。




もうっ…甘過ぎ…





End