♯5おばあちゃん
2015.04.14 13:50
ただただ優しく、いつも見守ってくれるおばあちゃん。
私が生まれてからずーっとおばあちゃんなのだから、
もうかなりのおばあちゃんだ。
カメラマンになってから、自分の家族にカメラを向けたことがなかった。
理由は単純明解。恥ずかしいからだ。
カメラを向けるということは、少しながらも、こちらの心を向けるのと同じことなのである
(私にとっては)
ましてや、カメラを向けた相手も恥ずかしがっていると、恥ずかしさどうしがカメラとその人の前でバチバチとぶつかり、てんやわんやとなるのだ。
なので、恥ずかしさが出てしまうと写真は撮れないのである。
だから、ほんの一瞬、何気ない会話をして笑った瞬間を切り抜いた。
これが精一杯である。
だがしかし、撮ってよかった。
安心や信頼?油断・・そのようなものが相まって、とても私に向けた、まっすぐな目線だ。
自分のばあちゃんなだけあって、写真を見てる、とても落ち着く。
『こりゃ笑いすぎやわ』と、当の本人は言っていたが、
私はこの笑顔が大好きである。