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還覧車

2017.11.29 13:16


11月末は、物理的に忙しかったり、いろんな時を旅をしたような、不思議な1週間だった。

まるで観覧車に乗って、社会や人生の移り変わりを見るようで、観覧車を一周して降りると、

たくさんの景色や、そして大切なモノやコト、そしてヒト、抱きしめるような豊かさを感じた。


そして旅の終わりの昨日は、素敵な還暦祝いの赤いストールが嫁いだ。

還暦、「還」という漢字は、元の場所、状態に戻る。帰る。と。

全容を見渡し元に、自身に戻って新たな変化の時代のタラップを登るような感じだ。




2009年umu-wakaを始める時に、20歳から続けていたたデコレーター(デコレーター)の

仕事を辞めたのですが、1つの会社の2物件のクリスマスディスプレイの仕事だけ、

取引を続けさせて頂いている。他のディスプレイの契約は、用事全て仲間のデコレーターさん

に引き継いでもらったのですが、こちらの会社だけはご縁を感じて15年ほどのお付き合いとなる。

そして一年に一度、古くから付き合いのデコレーターさんに手伝ってもらいクリスマスディスプレイ

をする。世の中の景気、アパレル業界が元気だった頃の話や、毎月、遠方へ出張に出かけた時の話で

懐かしむ。そして馴染みの場所が変化したり、消えて行った話をしながら、文化が、社会の変容を

テレビの画面を見るように回想する。


23年、住み続けた街。住まいを3度、アトリエも3度、引越しながら名古屋都心近く徳川園界隈。

今回は仕入れや、打ち合わせで巡ったことも観覧車回想録。

ディスプレイ施工でお手伝いに来てくれた友人と久しぶりの再会。両親の介護やケア。それに

伴う心の憂いのコミュニケーション、葛藤。そういう年頃と笑いながら、ちかしい友人も

同じように苦労しているかと思うと、笑いながら心が軽くなる。





地元の著名な社長の還暦祝いの講演&コンサート、盛大な二次会の後に

馴染みの友人が営むレストランバーに寄った。

時代、景気、背景が変わっても、あり続けることの尊さは、クリスマスディスプレイ

でお世話になっている会社も、そして友人のお店でも実感する。


懐かしい顔と共にカウンターで、心地よく話しながら、日常の話の中に歩み続けている

中での光と陰を同じように共感のニュアンスを。

深夜3時、友人から「これを聞いて帰りな〜」と荒井由実の古いアルバムのCDをもらう。

中学2年の時に、初めて聞いた荒井由実のアルバム2枚の CDだった。

友人の高校生の大人っぽいお姉ちゃんからもらった荒井由実のカセットテープと同じ。


深夜の帰路のドライブは、荒井由実の曲と共に思春期から大人へ向かう時の頃を巡った。

観覧車。時代をめぐり、還覧車だなぁと。


今日から12月。2017年の締めくくり。

全く大きく変わっていく、文化も社会も価値観も大きく変わっていく波を感じる。