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マヤ

『温泉旅行②』(続・臣隆妄想劇場39)ショートバージョン

2017.11.14 15:17

伊豆へ向かうスーパービュー踊り子号の車中で、隆二は口にヘアゴムをくわえ、臣のチョンマゲを束ねている。




隆二「ん、いいよん」




臣「サンキュー」




隆二「ヘアメイクさんがやるのと、どっちがお気に入り?」




臣は隆二を見ないで、スマホを弄(いじ)りながら、




臣「ん?お前の方…」と言った。




隆二「ふーん、そう」




隆二は満足げに微笑んだ。




臣が「ん」と言って、イヤホンのLのマークが入った方を隆二に渡す。




二人で一本のイヤホンをシェアして、音楽を聴いている。




東京を出発した時から、おかきやら豆をつまみながら、缶ビールで一杯やってる。




隆二「お豆ちゃん♡」




豆をつまみ、ポリポリといい音を立てる。




「あー」と口を開ける臣。




隆二は豆をとって、臣の口へ入れてやる。




臣は缶ビールを一本飲み終えて、缶をくしゃっと潰した。




隆二「もう一本飲む?」




臣「飲む♡」




隆二「今夜はご馳走だから、あまり飲みすぎちゃったら、夜食えなくなるよ」




そう言いつつ、隆二も一本目を飲み干した。




臣「全然楽勝だと思うけど…」




隆二「ほどほどにね」




臣「ほーーーい」




二人同時にプシュッといい音をさせて缶ビールを開け、ゴクゴクプハーッとやった。




隆二は車窓から移りゆく景色を見ながら、




「いい天気だね」と、呟(つぶ)いた。




臣「気持ちいいな」




臣「次何聴く?」




隆二「臣のセカンド聴こうよ」




臣「ん!ポチッとな」




臣は二本目を飲み切って何も言わず、隆二の右手を握り、膝を組んで目を閉じた。




隆二(ありゃ…右手の自由が奪われた…)




隆二は臣の左耳の近くで、




「甘えんぼはどっちやねん」と、関西弁で囁いた。




隆二(イヤホンしてるから聴こえてないか…)




(一号車の一番前の席だし、二人共サングラス掛けてるからバレないと思うけど…)




隆二は左手でビールを飲み、一旦缶を置いてからおつまみを食べる。




隆二(左手フル回転で忙しーわ…)




臣の寝顔を見ながら、ポリポリが止まらなかった。




続く