【日本橋①019】本小田原町
2017.11.30 13:38
町番号:日本橋①019
町名:本小田原町
読み方:ほんおだわらちょう Hon-Odawarachō
区分:町丁
起立:江戸期
廃止:1932(昭和7)年
冠称:なし
現町名:中央区日本橋室町一丁目、日本橋本町一丁目
概要:江戸期には一・二丁目があった。町名は当初「小田原町」であった。慶長年間(1596~1615年)の江戸城増築に際し、石方棟梁を務めた相州小田原の石工・善右衛門が当地を石揚場として賜わったことによる。当町と安針町・本船町の間に魚市場が開かれ(江戸名所)、石揚場が築地へ移転となった後に「南小田原町」と称したことで、当地を「本小田原町」と改称。本小田原町と瀬戸物町との間を「板新道」と呼んだ。
慶応4年5月12日(1868年7月1日)、江戸府に所属。慶応4年7月17日(1868年9月3日)、東京府に所属。1869(明治2)年、一・二丁目を廃止。1872(明治5)年の戸数275・人口1,347、物産に腹掛・股引・足袋がある(府志料)。
1878(明治11)年11月2日、東京府日本橋区に所属。魚市場は「日本橋魚河岸」といわれ、元は摂津国の佃・大和田両村の漁民が将軍家調進の納魚の残余を市民に売却したのに始まる。日銭千両の隆盛を誇り、江戸っ子の気風を生み出し、明治期には魚類調進所が置かれたが、関東大震災により灰燼と帰し、築地へ移転した。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市日本橋区に所属。
1932(昭和7)年、帝都復興計画の一環により、江戸期の一丁目が室町一丁目に、江戸期の二丁目が本町一丁目に編入となり消滅。現行の日本橋室町一丁目・本町一丁目のうち。
撮影場所:本小田原町