『溺愛⑦』(続•臣隆妄想劇場64)ショートバージョン
2017.11.14 17:20
隆二「だから、なんで今さら?」
うわずった声で答える。
臣「欲しいから」
隆二「言葉が?」
臣「キスして欲しくないの?」
隆二と少し唇が触れた距離で焦らす臣。
隆二「キスして…」
臣「言葉にしないと、してやんない」
隆二「お…み」
臣「言ってくれたら答える」
臣「俺が先に言っちゃうと、それで満足して何も返さなくなるだろ?」
隆二「俺の心の中までわかるの?」
臣「わかるさ、何回交わってると思ってんの?」
臣の強烈な焦らしに隆二は堪らなくなり、貪るように臣の唇に吸いついた。
臣は…?
唇を閉じたまま、隆二に答えようとはしない。
隆二「おみ…」
臣は目を閉じて黙っている。
隆二「ズルい…」
臣「言葉にしないとだーめ」
ベーっと舌を出す臣。
隆二「すん…」
臣「すんって…泣いてもだーめ」
臣(泣きそうって…相当飲んでんな、こいつ…)
(飲ましたの誰や?…あ!俺か…)
隆二「……き」
臣「ん?なんか言った?聞こえないよ」
隆二「おみ……すき」
どくんっ…と臣の心臓が音を立てた。
続く