「宇田川源流」 外交がわからない共産党が6年前にウクライナ侵攻を予想しなかったといって騒いでいる件
「宇田川源流」 外交がわからない共産党が6年前にウクライナ侵攻を予想しなかったといって騒いでいる件
共産党の人々が今更になって「安倍元首相の対ロシア外交ついて」ということを言っている。まあ、安倍元首相に関しては何か言っていても、鈴木宗男議員についてや、息子がロシアで長々と大学教授をしていて、いまだにロシアの肩を持つ発言をしている鳩山行きを元首相に関しては何も言わないあたりの二重基準(ダブルスタンダード)はお笑いものではないか。特に、童謡の事を鳩山由紀夫首相の外交を手伝っていたと自称している寺島実郎氏辺りが言っているのは、さすがに笑うしかない。
さて、まず単純に言ってみるが、日本は憲法9条があり軍備はない。その状況でロシアのシベリアにある軍隊と戦っても、勝てる見込みはない。ということは外交交渉で行わなければならない。そのうえで、その外交交渉と宇野は、基本的に日本の要求だけを言っても意味がないことは明らかである。何らかの共通点を見出すか、また作り出し、そこから話をしなければならないのである。その為に何をしなければならいか。「その時」に与えられた条件で話をしなければならない。
さて、共産党の主張を、先に見てみよう。
「安倍晋三元首相のすり寄りがプーチン大統領を増長させた」ということだそうだ。つまり、プーチン大統領の来日は2016年12月であったが、その時点で6年後に行われるウクライナの侵攻を予見し、そのうえで交渉を進めるべきといっているのである。まあ、共産党やその他の左翼主義者たちのあまり頭の良くない人々の安倍元首相批判は、時に安倍元首相が全知全能で世界全体を動かしているかのような錯覚をしている場合が少なくなく、はっきり言ってあまり頭の良い物ではない。同時に、これは、神奈川新聞であるが、まあ、このような記事をネット呪で出していれば、世界中の人がこれを読むことになり、「日本のマスコミは外交を知らない」という評価になってしまうということになるのである。はっきり言って日本の恥ではないか?
あえて言っておくが、今回のウクライナ侵攻に関しても、日本の報道に関しては、世界各国から様々な非難が上がっている。さすがに、現在の国際情勢から、ロシアを擁護するようなことを言う人はいない。しかし、「かわいそう」というような報道だけで建設的な報道はないし、また日本の報道や解説を聞いてもロシアの侵攻を食い止めるような報道は全くない。そのように考えれば、ただ単純に日本を感情的な論調に引き込んでいるだけであり、全体の国際問題を解決する方向には向かていないという評価である。
「安倍氏のすり寄りがプーチン大統領を増長」 共産批判に与党から怒号
22日の参院予算委員会の締めくくり質疑で、共産党の田村智子氏(比例、南関東担当)が採決前の最終質問者となった。ロシアのウクライナ軍事侵攻を巡り、「安倍晋三元首相のすり寄りがプーチン大統領を増長させた」と過去の外交の総括と反省を求めた。
田村氏はロシアによるクリミア併合当時の安倍政権の外交に言及。「ヨーロッパ諸国が経済制裁に動いていた中で安倍総理は『ウラジミールとは赤い糸で結ばれている』などと愛称を交えプーチン大統領を持ち上げ、今に連なる経済協力を進めた」と批判した。
その上で当時の外相だった岸田文雄首相に「外交責任者として思うところがあったはずだ。安倍外交の反省と総括が必要。安倍─プーチン路線の東方経済の発展構想は破綻しており責任が問われている」と投げ掛けた。首相は「クリミア併合当時も外交努力は重ねた。指摘は当たらない」と語気を強め反論した。
田村氏は「ロシアの健康寿命を伸ばすことが第一」とした安倍氏の過去の親ロ発言を外務省幹部に読み上げさせるなど責め立て、いら立つ与党席からは「そういう姑息な手法はやめろ」と怒号が上がった。
2022年3月23日 6時0分 カナロコ by 神奈川新聞
> https://news.livedoor.com/article/detail/21875870/
そもそも、北方領土を返還させるということが重要であり、なおかつその話は橋本龍太郎元首相とエリツィン元大統領との話の内容を履行させるということになる。それは日ロ平和条約を結ぶということが前提条件でありその前提条件の中で、その話をするということになっている。
つまり、日ロ関係は平和に保つということが前提となっている。2016年の時点では、2014年のクリミア半島情勢があったものの、それ以降の問題はなかったということになっており、またクリミア半島問題における経済制裁には、日本は消極的にしか参加していないのであるから、当然にロシアとの間の関係は有効的に保ち、なおかつ、軍事的な威圧を行わないような状況に持ってゆかなければならない。そのように考えれば、「有効的なムードを作る」ということは当然の外交手段である。
なおかつ、2022年にわかったことは、ロシアは領土を確保するために軍事的威圧だけではなく、軍事行為を行うということになっている。つまり、あいてが日本であっても、軍隊を差し向ける可能性はゼロではなかった。当然に外務省などはそのことはよくわかっているはずである。そのような状況であり、なおかつ極東にロシアの軍隊があるということを考えた場合、その軍隊を動かさないように交渉を行うという必要があるのではないか。そのような交渉を行うことができるかどうかということが最も重要なものではないか。
まずは「日本が安全である」ということが重要なのである。そのことを維持しながら、日本の主張を行うのであり、正義を実行するために戦争をしているような話ではない。そのようなことをしっかりと加味したうえで外交的手段を講じるのは、当然の外交であろう。その外交に関して、6年も後になって戦争になったからなどといってその外交的手段を言っていては意味がない。
共産党はそのようなことを言うのであれば、戦後すぐの国会では、憲法9条に反対していた、それも自衛権を維持するということを主張していたのである。それは「憲法9条を守ってきたのは共産党だけ」などと、完全な嘘を展開している。もちろん、歴史を重視しない唯物論であるからこそ、恥も外聞もないことを言えるのであろう。
同時に、そのような唯物論でありながら、憲法9条という、まったく「目に見えない、物質的価値のない条文」を重視しているということも、イデオロギー的におかしいわけであり、その辺の矛盾もまずはしっかりと正すべきであろう。そのような自己矛盾の存在でありなおかつ「まともな外交をしたことが無い」という政党が、NHKの衛星放送で世界に発信されているところで、このような「外交の伊呂波」もわからないようなことを言う人が、国会議員としていることを、日本人は恥と思った方が良いのかもしれない