当社で扱っているメッキの特徴(亜鉛メッキ 三価クロメート編①)
2017.12.01 09:30
今回も簡単に亜鉛メッキ、三価クロメートの特徴を説明したいと思います。
まず、亜鉛めっきとは。
自動車部品、電子部品、家庭用品など、広範囲に使用されています。特に、鉄の防錆処理法として塗装と並んで、最重要なメッキです。
その理由は
①亜鉛メッキが鉄の表面を皮膜して、腐食原因である水、酸素を素地表面に寄せ付けない。
また、亜鉛は鉄よりイオン化傾向が大であるため、両社が触れ合う環境下では、亜鉛の方が先に腐食します。これを利用したのが、犠牲的防食効果です。そのため、亜鉛メッキ層に素地である鉄が露出する欠陥があっても鉄の錆びを防止します。
②光沢亜鉛メッキの改良発達した事も要因であります。
亜鉛メッキの光沢剤の発達によりクロメート仕上げ効果が相乗して、美観を高めました。
その要因が、亜鉛メッキは、鉄製品に多用されていることだと思われます。
亜鉛メッキは、電気亜鉛メッキ浴として、アルカリ浴と酸性浴に大別されています。
アルカリ性亜鉛浴は、主に、シアン化亜鉛メッキ浴、ジンケート浴などが主に工場で使用されています。
酸性亜鉛浴は、塩化浴(塩化アンモニウム、塩化カリウム、塩化アンモとカリウム混合)が主に工場で使用されています。
以上が簡単な亜鉛メッキの説明になります。クロメートの説明をしますと長くなりそうなので、次回にしたいと思います。
では、今後とも宜しくお願い致します。
技術部 伊藤