当社で扱っているメッキの特徴(亜鉛メッキ 三価クロメート編②)
今回も簡単に、亜鉛メッキ 三価クロメートの説明をしたいと思います。今回は第二弾。
前回は、亜鉛メッキとは?と説明させて頂きました。今回はクロメートの説明をさせて頂きます。
クロメートとは。
亜鉛メッキだけでは、耐食性、美観などがあまり得られません。そのため、後処理に必ず、クロメート処理をします。クロメート処理で、クロメート皮膜で覆い、亜鉛メッキの耐食性、美観などを大きく強化します。
クロメートは、主に、六価クロメート、三価クロメートの二種類が用いられています。
①六価クロメートとは、
六価クロム化合物を含んだクロメート液です。
六価クロメートの液は、色の種類が豊富です(青色、有色、黒色、緑色など)。
六価は、環境や人体に悪影響を及ぼすため、減少傾向にあります。
六価クロム化合物は、ELV指令(使用済み車両欧州議会指令)、WEEE指令(廃電子電気機器)、RoHS指令(有害物質使用制限)に該当してます。
②三価クロメートとは、
六価クロム化合物が含まれておりません。
三価クロメートの液は、青色、黒色の二種類です。
六価よりもコストが高いです。
三価の液寿命も六価より短いです。
三価クロメート液は、PH管理をしなくてはならないです。
青色皮膜で処理した品物が、納品後、時間が経過すると、黄色に変色する事があります。
三価クロメート青色皮膜と六価クロメート青色皮膜を判別しにくいです。
以上がクロメートの説明になります。
当社の説明をさせて頂きます。
当社では、亜鉛メッキは、酸性浴の塩化アンモニウムを使用しております。
クロメートは、三価クロメートの青色皮膜を使用しております。
六価クロムやシアンは使用しておりません。「ノーシアン、ノークロム」です。
当社は最近、亜鉛メッキの三価クロメートの受注が増えております。六価離れが進んでいるんですね。
六価クロメートから、三価クロメートに変えたいな。と思われているお客様。
ぜひ、当社までご相談下さい。
では、今後とも宜しくお願い致します。
技術部 伊藤