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長生き呼吸

2018.02.08 10:09

呼吸法には自律神経を整える効用があります。ここでは長生き呼吸について説明いたします。

自律神経失調症とは

自律神経は交感神経と副交感神経でできていますが、交換神経は神経バランスのアクセルの役割を持ち、副交感神経は神経バランスのブレーキの役割を持っています。ストレスなどでこの神経バランスが崩れると、耳鳴り・めまい・頭痛・うつ・不眠・動悸・消化不良・便秘・下痢・肩こり・冷え性・ほてり・生理不順・頻尿など様々な形での症状が現れます。自律神経の乱れによってこれらの症状を起こす場合自立神経失調症というそうです。

自律神経に働きかける呼吸法

呼吸は、横隔膜を上下することにより肺が膨張収縮を行いガス交換を行う運動です。

この横隔膜周辺には自律神経が集中しています。元々呼吸は自律神経の作用により無意識に行われますが、横隔膜を意識的に動かすこともできるため、呼吸はコントロールすることができます。前述のとおり、横隔膜周辺には自律神経が集中していますので、意識的な呼吸をすることにより自律神経に作用をもたらすことができるわけです。

腹式呼吸

息を吸う時に、胸郭が膨らむ呼吸が胸式呼吸です。そして、おなかが膨らむ呼吸が腹式呼吸です。

腹式呼吸は自律神経系の集中している横隔膜を大きく上下することになります。従って、自律神経を刺激して活性化することができます。

腹式呼吸は交感神経・副交感神経の双方を活性化させます。ストレスの多い現在社会においては特に副交感神経の活性化が重要になってきます。長生き呼吸では、双方の交感神経を活性化しますが特に副交感神経(ブレーキ役)の活性化を顕著にもたらせます。

鼻呼吸と口呼吸

鼻呼吸は口呼吸よりも肺の隅々まで、空気がいきわたります。

肺の中でガス交換が行われる肺胞というブドウの房のような形をした器官に空気がたどりつくまでに左右に分かれた気管支という管を約23回分岐していかなくてはなりません。それらの気管支は左右同じ太さではなく異なった太さになっています。吸気の際にこれらの気管支に急速に空気が入り込むと太い気管支に空気が流れやすくなり、一方の細い気管支に空気が流れにくくなる現象が発生します。一方、空気の流れるスピードが緩くなれば太い気管支にも細い気管支にも効率よく空気が分岐していきます。

口呼吸より鼻呼吸の方が通る管の長さが長く、抵抗を感じるわけですが、その分だけ空気の流入スピードが遅くなっています。鼻呼吸により空気の流入スピードが遅くなることにより細い気管支にも空気が流れやすくなるために、鼻呼吸の方が肺の隅々まで、空気をいきわたらせることができるわけですね。

呼気の時も同じですね。早く呼気をすると同様に太い気管支からのガスが吐き出されやすく細い気管支のガスは十分に吐き出されず二酸化炭素を多く含んだガスが肺胞に取り残された形になりやすくなりますね。だから呼気もゆっくり吐き出すと、肺の隅々のガスを吐き出すことができるわけですね。

長生き呼吸

腹式呼吸において、ゆっくり吐いて、ゆっくり吸う呼吸法です。
座っても寝ていてもどちらでもOKです。
 1. おなかが凹むように鼻から息をゆっくり吐きだします。
 2. 口を閉じて、おなかが膨らませながら鼻から息をゆっくりと吸います。
 3. 1と2を繰り返します。
 4. 呼気と吸気の長さの割合は2:1です。
1日1~2回、10分から30分を目安にするといいようです。