わたしの英語学習歴 その4
サイトリニューアル記念、わたしの英語学習歴シリーズ、いよいよこれが最終回となりました(多分)。
前回までに中学~社会人時代を振り返りました。まだそちらを読んでない!という方はそちらから読んで頂いたほうがいいかもしれません。中学時代はこちら、大学時代はこちら、社会人時代はこちらを御覧ください。
さて、今の英語力を10として、大学卒業までには6ぐらいまでの英語力がついていたかな、という話を前回しました。ではホームティーチャーになった頃にはどれぐらいの英語力だったでしょうか?気分的には8とか9ぐらいの事を言いたいところですが…私の感覚的には、6のまま、かなぁ。なんならちょっと落ちてたかもしれません。
それぐらい英語からは離れていました。
会社員時代はまだ英語力キープのために英会話レッスンやヒアリングマラソン、また実際に海外に頻繁に行くなどのカタチで日々何かしら英語に触れていました。学生時代に比べるとアカデミックな語彙は抜けたかもしれないけれど、運用力は上がったかな、と感じていたかもしれません。が、結婚して子育て期に入り、自分自身のことに時間をかけることなどまったく不可能になっていましたから、英語力が錆びついてきている、という感覚がありました。
そんな中で我が子にも英語を教えたいという思いからECCを開講することに決め、色々調べると、自分が学んできた英語の中ではなかったよな、と思えるフォニックスなどの用語にも出会い、開講研修までの間に独学でフォニックスについて学習しました。またさびついた英語力もなんとかせねばとジタバタし始めましたが、そうこうしている間に研修に入り、覚える事てんこもり!
ただ最初の数年は生徒は小学生だけでしたし、ECCのオリジナルメソッドに忠実に教えていけば子どもたちの英語力はみるみる伸びるしでより楽しいレッスンを心がけるために小道具づくりに励んだり、いろんな先輩の話を聞いたりネットで情報を集めて小学生によりわかりやすく英文法のエッセンスも入れていくにはどうすればいいのか、とにかくレッスン準備にとてつもなく時間をかけ、その合間を縫ってオンライン英会話レッスンを週2回ほどのペースで受けるようになりました。
やがて中学生の生徒も見るようになると、不意に結構鋭い文法的な質問が飛んでくるようにもなります。そうなると、答えはこれなのは間違いないけど、感覚的にコレだと思って選んでいる自分に気づきました。
通じるだけの英語でよかったわたしなら、「いやだってこれじゃなきゃ気持ち悪いから」的に思いついた事を言ってればよかったのですが、人に教えるには論理的にもしっかり理解して説明出来ないとダメだ、と思うようになり、そのあたりから文法書を読み込んだり、時にオンライン講師にも英語で文法の解説を聞いたりと、生徒に自信を持って教えたい!という目指す自分がくっきり見えたことでより効率よくスキルアップできたように思います。
2020年から始まる新学習指導要領のなかでさかんに聞かれるキーワードの一つに、アクティブラーニングがあります。その根拠とも言えるラーニング・ピラミッドについては、みなさんご存知でしょうか?
このピラミッドはアメリカ国立訓練研究所(National Training Laboratories)の学習定着率の調査に基づくものとされています。これによると、日本で従来メインとして行われてきている講義型の授業では、定着率はたったの5%でしかありません。このピラミッド、下に行けば行くほど定着率があがるのですが、一番下を見て下さい。そう、「他の人に教える」。
これ、ほんまに心当たりがあります。ええ、ありまくります。
生徒に教えるからにはモデルとならなければならない、だから「通じれば良い英語」ではなく、「より正しい文法」「より正しい発音」「より豊富な語彙」を心がけるようになりました。不意に飛んでくる質問にも応えられるよう、しっかり準備することで自分のなかでぼんやりしていた箇所がどんどん明確になります。生徒の反応を見ながら、あれ、この説明じゃ響かないのか、とさらにわかりやすくするにはどうすればと腐心する、その過程で自分の英語力もいきおいあがったのだと思います。
しかし学べば学ぶ程、英語学習にゴールなんてないなと痛感します。
時に生徒たちからはペラペラやん!もう勉強せんでええんやろ?いいなぁ!なんて言われる事があるんですが、いやいやとんでもないのよそれ。最初は週2回程度で満足していたオンライン英会話も今では毎日やっていますし、オンラインの英語記事にも目を通します。英語のドラマを英語字幕で見たり、英語の小説を多読したり、ポッドキャストで英語の番組を聴いたり、時には英語の歌をディクテーションしたりもします。
高校生や大人も教えるようになって、さらに自分の英語力をあげねばと感じない日はありません。なので毎日何かしら必ず英語学習をすること、レッスンがらみでなく自分のための英語学習をすることをタスクとして掲げてやっています。
最近、知り合いの先生がオススメとfacebook に書いてらしたのをキッカケに、漫才コンビロザンの、管くんが書いた本を読みました。彼が言うには、京大に現役合格した宇治原くんは受験生時代1日11時間勉強していたそうで。でもそれって、たとえば今日は11時間したから、明日は休憩してまたその次に11時間…とかそんなやり方は良くないのだそうです。毎日続けることが大事、毎日続けられる時間で続けるのが大事。そう、それが『身の丈にあった勉強法』なのですよ(笑
わかるなぁ、毎日コツコツ。これに勝るものはないんですよね。特に語彙はそうですね、毎日やらないとみるみる忘れます。
ところで、宇治原くんがやっていたアクティブ・ラーニングのひとつに、「エア授業」というのがあります。あ、あんまり種明かししちゃダメですね、そのあたりは本編で確認してみてください(笑
中高生にも是非オススメしたい学習指南本です。