平和の俳句
赤間学・句集『白露』朔出版
連凧につながつてゐる地球かな 赤間学
魚の骨きれいにぬけて十三夜 同
蕎麦の花イーハトーブの風になる 同
被災者の戻る麦の穂月夜なり 同
Facebook・兼井 浩さん投稿記事· Power to the People
■私たち自身が政府である:ジョン・レノン
全ての国で、暴力的な革命がいろいろな理由で起きているけど、私たちが話している自由についての革命じゃないんだ。平和にチャンスを与えろって主張します。誰も言いませんでした、10年後とかそういう話をしていません。平和を永遠にです。
みんな現在について話しています。 私は今、平和を望みます。今、望めば、今、平和が得られるのです。左翼は人々にパワーを与えろと言います。皆、人々がパワーを持っていることは知っているのです。するべきことは人々の中のパワーを目覚めさせることです。
人々は気がついていません。自分たちのパワーに気がつくようには教育されてませんからね。彼らが政治家にパワーを与えて、彼らが地域の市長を投票します。人々はそうしているのです。制度が複雑で(ギアがかかっていて)、ファーザーがすべて直してくれると、みんなが信じています。ファーザーが政府になって、政府がすべて直してくれるってね。
悪いはみな政府のせいだ!政府に向けてこぶしを上げてね。私たち自身が政府なのです。
人々が政府なのだし、人々はパワーを持っているのです。このことに気がつかさないとね。
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いとうせいこう氏が同じことを書いてます。
■一羽の鳥について ~あらゆる選挙に寄せて~
自分一人が投票したところで何も変わらない、と多くの人は思う。選挙を前にして自分が無力であると感じる。その感覚に傷ついて無関心になる人もいる。
だが、「自分一人が投票したところで何も変わらないと思う一人」が投票すると社会が変わる。私は何度かそういう選挙を見てきた。デモも同様である。
もしもあなたが「私たちが変わったところで政治家が変わらないのだから意味がない」と思うなら、それはそれである種の「政治不信というキャンペーン」によって「無力」さを刷り込まれているのだと私は考える。
国民が「政治不信」になればなるほど、組織票を持つ者が好き勝手にふるまえる。
むしろ無力なのは選挙に落ちるかもしれない政治家の方だということを思い出して欲しい。
選挙期間というのは「無力」さの逆転が起きる時間なのであり、結果を決めるのは例の「私たち」以外にない。
つまり「私」以外に。その時「力」はどちらにあるか。 あなたにある。
これが選挙というものの恐るべき、スリリングな本質だ。
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パワー・トゥ・ザ・ピープル(Power to the People)
1971年に発表されたジョン・レノンの楽曲。
革命をテーマにした非常にシンプルな曲。労働環境の改善を求めるのならば、それを実際に行動に移せという強いメッセージが込められている。
John Lennon-Power To The People-Offical Video-HQ
人々に勇気を。民衆に力を。人々に勇気を。民衆に力を。人々に勇気を。民衆に力を。人々に勇気を。民衆に力を、いますぐに。革命が必要だと言おう。すぐに始めたほうがいい。
さぁ、自立するんだよ。街に飛び出すんだ。歌おう!民衆に力を。民衆に力を。民衆に力を。民衆に力を、いますぐに。
何の糧も与えられない何百人の労働者。彼らに本当の自分らしさを与えるべきだ。俺らが黙らせてやるぜ。俺らが街に入ったらな。歌おう!民衆に力を。民衆に力を。民衆に力を。民衆に力を、いますぐに。
同僚のみんな、兄弟、聞かせてくれよ。家で君のカノジョにどう接してるんだい?カノジョがカノジョらしくあるために、カノジョが自分自身を解放できるようにさ。
歌おう!民衆に力を。民衆に力を。民衆に力を。民衆に力を、いますぐに。
John Lennon / Power To The People
Power to the people Power to the people Power to the people Power to the people
Power to the people Power to the people Power to the people Power to the people, right on
Say you want a revolution We better get on right away Well you get on your feet And out on the street Singing power to the people Power to the people Power to the people
Power to the people, right on A million workers working for nothing You better give 'em what they really own We got to put you down When we come into town Singing power to the people Power to the people Power to the people Power to the people, right on
I gotta ask you comrades and brothers How do you treat you own woman back home
She got to be herself So she can free herself Singing power to the people
Power to the people Power to the people Power to the people, right on
Now, now, now, now
https://www.tokyo-np.co.jp/heiwanohaiku 【平和の俳句 2021夏】 より
本紙は今年も、読者の皆さまの「平和の俳句」を募集します。今年の一句をお寄せください。
「平和の俳句」は、戦後70年の2015年から3年間は毎日、18年からは夏に掲載しています。今年は3月にも「東日本大震災10年」として作品を募集、掲載しました。今夏の入選句は、9月中に特集面に掲載します。
選者は「平和の俳句」を俳人の故金子兜太(とうた)さんとともに発案し、当初からともに選に当たってきた作家のいとうせいこうさん(60)、そして金子さんから後を託された俳人の黒田杏子(ももこ)さん(82)のお2人です。
「平和」を自由な発想で詠んでください。お待ちしています。
投稿はこちらから
はがきの方は、裏面に一句を記入。同じ面に住所、氏名(振り仮名)、電話番号、年齢、職業を明記し、〒100 8525 東京新聞文化芸能部「平和の俳句」係へ。投稿は未発表の自作の句に限り、季語のない句も受け付けます。ペンネーム不可。締め切りは2021年7月10 日(必着)。よろしければ背景にある体験、込めた思いなどをお書き添えください。
平和の俳句とは
「平和の俳句」は“軽やかな平和運動”として戦後70年の2015年1月1日に掲載が始まり、17年末まで続きました。きっかけは14年の終戦記念日に掲載した俳人の金子兜太(とうた)さん(18年2月に死去、享年98歳)と、いとうせいこうさんの対談でした。
当時<梅雨空に「九条守れ」の女性デモ>という俳句が、さいたま市の公民館の月報に掲載を拒否された「九条俳句」問題を、2人は戦前の新興俳句運動に対する弾圧事件に重ねました。戦争に向かう時代の空気に抗(あらが)おうと呼び掛けたのが「平和の俳句」でした。(「九条俳句」は市の違法性を認める判決が確定後、市教育長が作者に謝罪し、19年2月に掲載された)
3年間の応募総数は13万1288句。選者は金子さん、いとうさんの2人で始まり、金子さんが体調を崩して退いた17年8月以降は、黒田杏子さんが後を継ぎました。連載終了後も再開を望む声をいただき、18年からは毎年夏の特集として復活しています。
選者のメッセージ
いとうせいこうさん
【いとうせいこうさん】 今年も平和の俳句の季節です。むろん平和を考えることは四季を超えた行為ですから、あらゆる時間を自由に詠みこんでください。これは言葉のデモです。
<いとう・せいこう> 1961年、東京都葛飾区生まれ。早稲田大卒業後、出版社の編集を経て音楽、舞台、テレビなどマルチに活躍。88年に小説『ノーライフキング』で作家デビュー。99年、『ボタニカル・ライフ』で講談社エッセイ賞。2013年、東日本大震災をモチーフにした『想像ラジオ』で野間文芸新人賞。他に『小説禁止令に賛同する』『「国境なき医師団」になろう!』等著書多数。本紙で、エッセー「日日是植物」(毎月1回)連載中。
黒田杏子さん
【黒田杏子さん】 今年こそ。今こそ「平和の俳句」。思いをこめてご自由に存分に。何句でもどうぞ。気合を入れて、しっかりと選句させていただきます。お待ちしております。
<くろだ・ももこ> 俳人、エッセイスト。1938年、東京都生まれ。俳誌『藍生(あおい)』主宰。東京女子大在学中、山口青邨(せいそん)に師事 。広告代理店「博報堂」で『広告』編集長を務めた。句集に『日光月光』(蛇笏賞)、『木の椅子』(現代俳句女流賞、俳人協会新人賞)、『銀河山河』など。金子兜太さんと50年近い交流があった。金子さんの没後に創刊した雑誌『兜太 TOTA』で編集主幹を務める。