合奏(9)のメモ・その1
2013年8月4日(日曜日)都内某所にて
ベト7の2楽章。プロコ『古典』の2楽章をやりました。
今回の2大トピックは、コンミス・チェロトップが欠席で代行が立ったということ。もうひとつは、会場の柱を回避して木管セクションの席を配列したということであります。
結果だけ先に言うと、どちらも功を奏したといえるのではないでしょうか。
あんたがいなけりゃ、わたしがやるさ!
コンミスがいなくても、代行の彼女はお役目を果たしました。すばらしい!そりゃ、メチャクチャ緊張したことでしょう。チューニングだって、いろんな不安とかあったとおもうんですよ。でも、愚痴言わなかった。やりきった。えらい!
チェロのトップがいなくても、代行の彼女はお役目を果たしました!弾き方がエロい!と大好評でしたね。すばらしいです。これまた弱音を口にせず、グッと踏みとどまって、なんとか音として表現するということに執念を持って取り組んでいたのが素晴らしい!
ベト7の2楽章
いくつかポイントがあります。
リズム(長い音の場合)
長い音でリズムを出すのが課題。そのために、ゴールからの逆算で歌い方を決めてから音を出してみるとよいのではないでしょうか。
リズムの重なり
『リズムのミルフィーユ』といましょうか……どのレイヤーも固有の価値を持っているということなのですが、どれが主役なの?いやいや全部合わせてのミルフィーユでしょ?というか。例えば、チェロ・バッソがビートを刻む、内声はロングトーン、第1バイオリンが3連で流れていて、木管クラ1番&ファゴット1番が……と重なるとき、誰が誰に合わせる?という混乱は起きやすいのです。……互いに何やってんのかを知っておいて、たとえばビートを刻む人はきざむというより、3連を基準にしてある程度自由に歌ってもいいわけです。
弦楽器の表現・ボウイングのグラデーション
駒に近いところをつかうのか、離れたところを使うのか・この使いわけをするといいよというおはなしをしました。駒寄りと指板よりでは、まったく異質な表現をできるということを研究して身につけていただきたいなとおもっています。
詳しくは、拙ブログ『【ヴァイオリン演奏・超入門】ボウイング基礎・まとめ(スルポンチチェロからスルタストまで)~《位置と角度》を使い分けて表現力をアップしよう』に書いてありますので、ご興味のある方はどうぞ。
というわけで、つづく
例によって「イイね!」の数を書くエネルギーに変えています。後半のプロコ版が気になる方はぜひイイね!を押してくださいね。(ちなみに、前回の弦分奏は、全3回の予定が2回までで打ち切りです。涙)