カラダで覚える。
こんばんは、指揮者のレイです。
お盆前最終練習、おつかれさまでした!
5月の練習開始から合奏8回、弦練含めると12回、バランスなどはまだこれからですが、けっこう形になってきたのではないかと思っています。特にベト7やバッハ(のほんの一部を除く)は、ある程度余裕を持ってと言いますか、自信を持って音が出るようになってきて、とても楽しくやらせて頂いております。ありがとうございます。
そこで、みなさまにお願いです。
ベト7の一部やプロコ(特に1,4楽章)で、どうしても入りやフレーズの演奏にイマイチ自信が持てず、輪郭が曖昧になっているところがあります。
みなさまの「自信が無い箇所」について、今一度、「スコアを見ながら音源を聴く」作業をしていただければと思います。そしてそう言う場所は、カラダで覚えてしまいましょう。
指揮者が本来ピアノ弾きであるためにそう思えてしまうのかも知れませんが、たとえばピアノの場合、理屈の上では最大同時発音数は右手左手のすべての指を使って10になります。それがピアノソナタなどになれば20分ほど、協奏曲なら最大40分ほど弾き続けることになり、そんな膨大な数の音符は、とても譜面など見ながら演奏できるものではありません。結局のところ、暗譜するのが最も現実的、ということになります。じゃぁ、ピアニストは譜面を全部覚えているのか?答えはNoです。譜面を全部覚えているのではなく、感覚的には、手が、カラダが覚えているのです。その際に音源を聴くというのは、とても大きな助けになります。
バッハやベートーヴェンの時代には少なくとも録音技術はなかったわけで、そういう意味では「音源で勉強してカラダで覚える」のは、確かに邪道と言えば邪道かも知れません。しかしそうは言っても、やはりフレーズ単位で曲を理解し、フレーズ同士のつながりを理解するのに音源に優るものはありません。人間、結局はおたまじゃくしを追うよりも、耳から覚えてカラダで知るほうがちゃんとアタマに残るのではないかと思います。
そういったわけで、「自分の譜面と向かい合って練習をする」ことのほかに、「スコアを見て音源を聴く」という作業を、骨格がだいぶできあがってきたこのタイミングで、もう一度やってみるのはいかがでしょうか?それによって、自分の旋律がどういう役割を果たしているのか、どのように音がつながっているのかが改めて浮き彫りになってくると思います。結果そのことが、自信を持った音を出す、アンサンブルの中で、自分の音が「キマる」ということにつながってくるかもしれません。
次の練習は3週間空けて8月25日。練習はあと9回。
がんばっていきましょう。よろしくお願いいたします。