2022年4月のメッセージ
春がやってきました。
それぞれの場所で、お元気でお過ごしでしょうか?
桜の花が咲き始めると心がふんわりと春色に染まって、幸せな気持ちになりますね。
寒暖の差が激しく、体調管理には気を遣う時期でもありますが、春は、動きたい気持ち、何か新しいことを始めたい気持ちがむくむくと目覚める季節でもあります。
さて、私は仕事柄、知人やママ友から、
「おなかをひっこめるエクササイズを教えて」
「ヒップアップに効果のあるポーズってある?」
などなど、身体のある部位だけにアプローチする方法について、よく聞かれるのですが、正直そのようなポーズやエクササイズはない…と実体験から感じています。
私も、思い込みから、色々なダイエットにチャレンジした経験があるからです。
身体は全てつながっていますので、全身をトータルに動かして、鍛えて、整うものではないでしょうか。
例えばですが、お顔だけを、すごくお金をかけて美しく整えていても、猫背で表情が暗かったら、その美しさが陰ってしまいます。
プロポーションを整えたいと思ったら、
よく寝て、朝日を浴び、楽しく食べ、いっぱい笑って、そしてしっかり排泄する。
そして、掃除や散歩など、日常の中で気持ちよく体を動かす。
そうすれば、自然と表情が明るくなり、体は引き上がってきます。
運動習慣については、「これだったら1年続けられるな」ということから始めてみると、無理なく続けられると思います。
楽しい、スッキリする、など前向きな気持ちになれることが一番大事ですよね。
4月になり、新年度です。
ご自身やご家族の学校やお仕事なので、さまざまな変化のある時期かと思います。
かくいう私も一人息子が4月より小学校に通い始めるため、どんな生活になるのか、ソワソワ、ドキドキしています。
2022年が明けてより、熊本県ではまん延防止等重点措置が2度も延長され、生活に制限のある生活が続いていました。
私の息子の通う保育園でもコロナのクラスターが起き、2週間近く登園できない時期が続きました。
これまで、幸いにもほとんどコロナの影響を受けることなくきていましたので、正直とてもしんどかったです。
休園の影響で、発表会、卒園旅行、卒園式が大幅に日程変更になり、私も仕事を調整したり、予定を変更したりと、心が波立つことがとても多かった3月でした。
子育てってなにかな、と時々考えます。
記憶がどんどん上書きされ、自分の人格がみるみる変化して、1日を無事に終えるのがやっとな日々…。
卒園、入学という節目を迎える時期にあって思うのは、子育てとは「常に大きく心が動いている状態」なのではないかということです。
大海原を、家族というボードに乗って必死に舵をとっているようなイメージ。
ヨガに来られる、子育てを終えた方々を拝見していると、子供が巣立った後は、海は穏やかに凪になり、ゆったりと周りの風景をっ見る余裕が出てくるようです。
もちろん、いくつになっても悩みが尽きないのが人間ではありますが…。
「心が大きく動く」ことは、「生きてる!」という実感で、それは人生の醍醐味だと思います。
その渦中はしんどいと思うこともありますが、「心が動く」ことによって、内側にある感情や知恵が刺激され、それが輝きとなって体の外に現れる。
今、長かった行動制限から解放されて、桜が咲いて、みんなが桜を見上げている姿を見ると、ああ、やっと外に出て顔をあげられる時期がきたんだな、長かったな、と感慨深いです。
つらく、しんどい時があったとしても、きっと桜は咲くし、荒海は穏やかになるでしょう。
だから、「心が大きく動いている」時こそ、自分を失わないように、しっかりと自分を見つめていたいですね。
「この世は舞台であり、人はみな役者である」
“All the world's a stage,
And all the men and women merely player”
シェークスピア
「お気に召すまま」より