俳句読む 脳トレよりも 効果大
https://plaza.rakuten.co.jp/mibjuku/diary/200706100000/ 【俳句読む 脳トレよりも 効果大】より
俳句がすごい!らしい。脳の活性化に効く!以下、朝日教育ニュースより抜粋
俳句を詠むと、脳の「司令塔」と呼ばれる前頭前野が刺激され、強く活性化することが松山市の研究グループの実験でわかった。四則計算などの「脳トレーニング」より、脳の血流量が増したという。
実験では、プロの俳人や句作の初心者ら15~55歳の男女12人に、▽俳句をつくる
▽簡単な加減乗除の四則計算をする▽俳句を黙読する▽俳句の上五を見せた後、正しい中下の句を選ぶマッチングゲーム▽提示された句が「そこそこ」か「まだまだ」か判断する判別ゲーム▽散文を読む▽無意味な文字列を読む、の7項目の課題に取り組んでもらった。
そのうえで、知的活動や感情などをつかさどる前頭前野に流れ込む血流量などを調べ、前頭前野の右脳と左脳部分の活性化の度合いについて最大でプラス5、最低でマイナス5と数値化して評価した。
その結果、
▼俳句を詠んだ時の平均値は右脳3.4、左脳3.5
▼簡単な計算をした時の 右脳2.4、左脳3.3
▼マッチングゲーム 右 1.9、左 2.3
▼判別ゲーム 右 2.1、左 2.3
▼俳句の黙読 右 1.0、左 1.2
▼散文を読んだ 右 0.9、左 1.2
▼無意味な文字列の黙読 右 1.3 左 0.8
また、俳句作りは前頭前野のほぼ全体を活性化させたという。
前頭前野は、難解な数式を解いたり、深く考え込んだりしても、一部でしか活性化しないことが川島教授の研究でわかっている。
句作が四則計算より脳を活性化させる理由は不明としながらも、句をひねる時の多角的な思考が脳の働きを強めるのではないかと推測。
川島教授は「句作が、計算よりも強く前頭前野を活性化させるのは、数字より複雑な言語を扱って頭を使うからではないか」としている。
私も「脳の活性化」のため一句 夏がくる 思えば今日の肌寒さ
http://marketing-brain.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_3ca8_1.html 【俳句脳を鍛える】より
前に俳人大高翔さんのことを取り上げたエッセイを書いた。大高さんは若手(1977年生まれ)女流俳人第一人者で、句作のかたわら俳句を広める活動も広くされている。ちょうど今日2007年8月18日から明日まで松山市で「第10回俳句甲子園」が開催されている。大高さんはその審査員もつとめる。
なぜ俳句が松山なのかと言えば、正岡子規、高浜虚子、中村草田男ら俳人を輩出したのが松山市であり、なぜ甲子園かといえば、正岡子規が熱心な野球ファンでベースボールから「野球」という用語を広め、「バッター」を打者、「ランナー」を走者、「ショート」を遊撃手といった訳語をつくったからとされる。
10回を迎える持続力も立派であるが、地域振興の事業資源として「俳句」を活かすのには渋さを感じる。40度を越える野球の甲子園も大詰めだが、俳句甲子園を振り出しに俳句をテーマにしたい。
【勝手にアドバイス Vol.224 俳句脳を鍛える】
俳句甲子園とはどんな催しだろうか。
年に1度愛媛県松山市で開催される、全国の5人1組の高校生たちによる俳句の競技会です。自分たちで俳句を作って、聴衆の前でその俳句の鑑賞を互いに議論しあう、 オープン形式の俳句の競技大会です。
引用元 http://www.haikukoushien.com/how/how_gaiyou.html
作句をし合い、それを元に「創作ポイント(俳句の出来を審査員が採点)」と「鑑賞ポイント(対戦において交わす質疑・応答・解釈内容を審査員が採点)」で勝ち負けを決めてゆくものである。全国大会は地方大会を勝ち抜いてきたチームと作句の推薦チーム、合計36チームで争い、3句ないし5句の作句で対戦する。熟考あり、即興あり、ディベートありの難度の高い大会である。
昨年優勝は熊本信愛女学院、優秀句は宇和島東の『宛先はゑのころぐさが知つてをる』だった。
【素直な心で詠む】
どんな句が点数が高いのか?甲子園運営者のウエブサイトにはこうある。
「点数をとる創作のポイントは?これに関して明解な答えはありません。やはりみなさんが自分の感性に素直に作ることに尽きると思います。(中略)10代であるあなたたちの日常の世界観、将来へのあこがれ、不安、過去への回想などを17文字に凝縮して下さい」
句会には選句というプロセスがあり、作者名を伏せた句を短冊に清記(せいき=筆跡がわからないように書き直す)したものから、句会の参加者が随意に選ぶ。たいていは真似や入れ知恵作品はそこでバレるという。まして俳句甲子園は高校生の大会なのだから、感性に素直であるのがポイント。
【俳句は脳の血流量を増やす】
松山市では、俳句甲子園というイベントだけでなく、俳句の魅力を広めるためにビジネス上の取り組みもしている。それが「俳句と脳の研究会」である。
俳句を詠むと、脳の「司令塔」と呼ばれる前頭前野が刺激され、強く活性化することが松山市の研究グループの実験でわかった。認知症の予防や改善に効果があるといわれる四則計算などの「脳トレーニング」より、脳の血流量が増したという。
引用元 http://www.asahi.com/culture/update/0609/OSK200706090036.html
この報道にあるように、同研究会では脳トレブームを起こした川島隆太氏(東北大学教授)と共に、プロの俳人や句作の初心者を対象に、俳句の何が右脳・左脳の血流を変化させるかを調べた。四則計算、普通の文章読み、俳句読み、作句をするケースの脳力比較を行ったところ、作句が図抜けて脳の血流を増加させることがわかったという。
研究会の沖田氏は「(正岡)子規が晩年、病気になっても、頭がはっきりしていたのもうなずける」と話す。(引用元 同上)
【俳句脳の開発に補助金】
さらに松山市では俳句脳の開発に補助金も付けている。システム開発会社ユイ・システム工房の事業開発テーマ「俳句による脳機能促進・改善のためのシステム創出と商品化」を2006年度e-ビジネスモデル創出支援事業に認定した。
事業内容は「俳句の効用を脳科学測定するための産学共同研究の実施」「脳に効く俳句システムの開発・検証」「脳に効く俳句アプリケーションの制作」となっている。川島先生も一枚噛んでいるようなので、DSで俳句脳トレソフト開発をするのであろうか。
参考 http://www.city.matsuyama.ehime.jp/houdou/houdou.cgi?action=2&kind=2&kid=2445
【勝手にアドバイス】
大活躍の大高翔さんは、この8月上旬、『丸の内俳句ワークショップ「俳句であそぼ」』でも、自作の俳句でウチワをつくるイベント講座を開いて、小学生の子供たちに俳句の魅力を伝えた。美人の俳句の先生に指導されると、脳はともかく胸がドキドキする。その血もまた俳句脳にポンプされるのだろうか?
『右脳俳句』という著作もある元日本医科大学教授の品川嘉也氏も「全脳を使うことによって、脳を活性化するのが俳句の効用である」と書いている。暑くてぼんやりして記憶力や頭の回転もヤバイと感じたら、俳句を詠んで右脳を活性化させよう。暴落の株式相場や円取引で、数字を司る左脳が打撃を受けているかもしれないし。今日は以上です。