大きな文字の青い鳥文庫
本好きな子どもは放っておいてもどんどん本を読んでくれますが、自分から進んで本を読まない子もいます。
日本語でも本を読んでもらいたいけれど...と悩む保護者も少なくないと思います。
「本を読むのは面倒くさい。漫画じゃダメなの?」と思っている子どもには、ちょっとしたことが読書を避ける理由になっていたりします。
ひらがなだけの本は内容も簡単過ぎて面白くなかったり、読んでみたくても漢字に振り仮名がなかったり、1冊のページ数が多かったり、1ページに活字がぎっしり詰まっていたり等。
日本語の本には、案外と子供たちには手強い要素があります。
自分でも読める!読んでわかる!本って楽しい!という経験をできるだけしてほしいけれど、漢字の習得が年齢相応に進んでいなかったり、日本語の会話は可能でも読み書きは苦手だったり、いろいろな子がいますので、読書をあきらめず苦手なところを上手に助けてあげる工夫も必要かと思います。
子ども自身が興味関心を持って読み進められるような幅広いジャンルの読み物があり、総ルビ、挿絵付きの青い鳥文庫は、一人読みをするようになった頃の子どもにおすすめですが、その中に、文字の大きいバージョンがあります。
本来は、弱視などで小さい文字が読み辛い子ども向けに作られているようですが、継承語を学んでいる子ども達にも助けになります。
活字が大きいと漢字が見やすくわかりやすいですし、行間がゆったりしてページに文字が詰まっていないので「これなら読めるかも」と思って手に取りやすいはずです。
同じ内容が書いてあっても、フォントが読みやすく、漢字が分かりやすいことは、子ども達にとってはかなり大きな違いです。
読むことに苦手感がある子は特に、まず紙面の見た目だけで「あっ、これ難しそう。」「めんどくさそう」と思い込みやすいので、そのハードルを下げてあげられます。
オンデマンド出版になっていますので、注文しなければ入手できないことや、普通版より割高な定価がネックですが、補習校や日本語文庫など複数の子ども達が利用する環境で購入されると良いかなと思います。
少しでも多くの子どもが日本語でも読書を楽しめるようになるといいですね。
ご興味のある方は下のリンクを参考になさってください。