アメリカに留学、駐在員 Pros and Cons
私が日本で育った時代はインターネットによる情報収集はもちろんなく、メディアの媒体は主に新聞そしてテレビの時代でした。 秋葉原は電気街でアニメのアの字もない時代でした。 毎週のように洋画の放送があり、高校生が外の世界に憧れを持った時代とも言えます。 おもしろいことに最近は欧米諸国に対する憧れ時代はもう過去の話となり、どちらかといえば日本国外に出ていく若者が珍しくなってきたようですね。 私の個人的な意見ではそんな今こそ若いうちに海外生活をしてある程度の苦労をすることで将来的に頭一つ出られるとチャンスと考えます。その根拠は株の取引や不動産の取引と同様、需要と供給です。日本国内で一生を過ごす一般の日本人に対して国外に自分の身を置くことにより、様々なスキルや経験を多様性を通して積めることにあります。 実用英語の習得は重要ですが本当に一部です。そしてそういう人材の供給側が今のトレンドでは小さくなり一種のニッチが生まれその下がった供給に対する価値が上がるからです。 貴金属と同じで希少価値があるからです。 特に日本人であり経済基盤が国際的にも認められている立場を利用しない手はないというのが私の意見です。 ただし外国に留学するという決断は決して全ての学生さんに向いているわけではないので、好奇心が高く自主的に挑戦したい分野を外国の大学を通して目指すことはお勧めします。 では海外留学を考えている学生さんそして親御さんに私の実体験を含めてメリットデメリットをここにリストアップしますね。 禿げあがってきている40代のおっさんの独り言ですので響かないまでもよく読んでみなさんこれからの自分の進路を決めて欲しいと思います。 それだけです。 私が思いつくPRO(メリット)そしてCON(デメリット)を参考までにここに列挙します。 Pro と Conはもちろん実用英語です。
PROS1. 世界中の人達と知り合うチャンスがかなりあり、自然に視野が広がる。 我々人間が近代社会において比較対象の中で生きているという実感できる。これはいままで生まれ育った価値観、考え方が絶対的なものではないということに気がつきそして日本の好きなところ嫌いなところに自分で気がつく機会が生まれるという意味です。例としては日本にサービスの良さ、サービスを提供する側の姿勢、日本食のおいしさ、安全。 当たり前のように日本で生活するとこれらの利便性の高さには決して気がつきません。 これは炊事洗濯お掃除を毎日お母さんがやっているとそれが当たり前になり他の人達が気がつかないのと同じ概念ですねこれ。気がつくのは一人暮らし自分でしてからですなぁ普通。
2. 実用英語を学ばなくては生き残れない環境に自分を置くことにより、やる気さえあれば英語を4年以内にほぼマスターできる、ビジネスレベルにまで持っていくにはそのビジネスに対する知識(Domain knowledge)が必然となりますがその基礎は4年制を卒業すればできます。 アメリカ一般人は日本語や日本に対する興味というのはそれほど高くないことを知り、世界が自分中心に回っていないことに気がつく。 これに耐えられず、留学を諦めて帰る学生さんもかなりみてきました(これも見方によっては早目のロスカットですので決して良い悪いの判断ではありません) 始めはかなりの忍耐力がいりますが、これは何の仕事をしても同じですので若いうちにそういう体験をすることはメリットといえます。 そして実用英語はツールの一部であり、仕事に直接関係する知識やスキルが重要であることも学びます。
3. 自然が多く心が休まる場所が日本以上に存在する。 アメリカ人が遊びも真剣にする国民であることを知り、仕事は仕事そしてプライベートの時間をしっかり取ることが観察できます。スポーツも日本の高校、大学よりもかなり真剣そして科学的根拠に基づいて行われる為、日本の根性論に疑問をもつようになる。 これダルビッシュもなんか永遠に外周を走らせる日本の高校の練習に対して似たようなこといってましたね。
4. ムカつく人間はどの世界にいるということに気がつく反面、日本ではあまり見かけないスケールが大きい人間に会える可能性がある。 日本は平均を目指し、出る釘はうたれるという諺があるくらい普通の人間になるような教育方針が目立ちますが、イノベーションといった面では未だにアメリカがブッチギリで世界を圧倒していますね。 アップル、テスラ、マイクロソフト、フェースブック、グーグル。 これにはベンチャー企業が育ちやすい環境という意味ではアメリカの方が日本よりも断然上です。意外に天才といわれる人間はアメリカで育つ或いはアメリカに移民として帰化するといった図は確かにありますね。 そーいう人間に会える或いは自分がなり得る可能性はアメリカの方が上なような気がします(しつこいようですが持論です。) 夢を追っかけて世界中の人達がこの規模で目指してくるのは未だにアメリカなのではないでしょうか。ちなみに私はそういう人間にアメリカで直接会ったことはまだありませんが、アメリカの大学をあの特定の時期に卒業していなければ出会うことのなかった経営者の方には会うことができました。5. あらゆる環境に慣れることが早くなる。これはそういう風な特徴を持たないとアメリカ社会ではなかなか学生/社会人生活自体が難しくなるからです。 キャリアを積む上で、一つの会社或いは部門に固執することはアメリカではネガティブな印象があり、最初の10年は2-3年置きに社内或いは社外転職をする人が上に行きます。 この時に新しい環境、話したこともない人間と一緒に仕事をするわけですから自分のコンフォートゾーンから離れた時にどれだけ早く自分を調節できるかが成功の鍵になってきます。 それが早ければ早いほど、キャリアには有利となります。
それではデメリットになる可能性です。
CONS1. 日本と比べなにからなにまでコストが高い。 大学は私の頃は4年間生活費全て込み込みで一人約1000万円。今は州立大学にけば4年間でその倍とみておいたほうが無難でしょう。そして日本と比べしまうと何からなにまでコストパフォーマンスは低い上にチップというシステムに従わないわけにはいかない。例えばボストン、カレーやラーメンは日本の倍、味は3割引みたいな感じです。 甘いチャーハンやわけのわからない日本食をレストランから出されることも度々、切れそうになる日本人がいても不思議ではありません。クレームを入れた日にはじゃあこなくていいよと言われるだけですのでエネルギーの無駄です。 ちなみに日本人が経営していても、こういったクレームは弾かれる可能性大ですね。 わざわざアメリカで日本料理店を経営している理由を考えてみると明らかですが、日本人に対するサービスをしたいんなら日本にいますよね、最初から。 そーいうわけです。
2. 日本の文化を失う可能性ありしかも日本に戻れなくなく可能性もあり。アメリカにいると日本語はなくても一切不自由しません。 話し相手がいないと日本語を忘れていきます。 漢字も手書きはできなくなります。 パソコンの便利さが人間の怠惰に繋がるのは明らかですね。 こういう欧米感覚になってしまうと今度日本人の気持ちわからなくなってくることもあります。 例えば会議で重箱の隅をつつくことのような発言。 リーダーシップを取らないぶら下がりサラリーマン。 女性の場合は日本は女性に対する不平等。 ちなみにこーいう輩は世界中のどこにでもいます。そんな感じに日本のやり方が鼻に着くようになる可能性もあります。 そして日本に帰国する機会を失ってしまうかもしれません。 例は私自身ですね。 家族がいたら流石に全員連れて日本に戻り生活することはできません。これは下手をするともう数十年前に私が無意識に出した決断だったのかもしれません。冗談抜きに一生涯の決断です。
3. 日本の食文化に慣れている人は、年をとってからきつい。私の意見では日本の食文化は世界一です。 中年になってくると思うのですが、日本人は日本で収穫できるものを食し生活するのが一番体に合っているという持論です。 メザシと納豆と味噌汁。 なかなかアメリカで続けられる食生活ではありません。
4. 目的がはっきりしていないと痛い目にあって、何もいいことがなく帰国する可能性もある。 これは学生さん社会人双方に当てはまります。 実際に学生時代にそういう輩をもう何人も見ました。目的を持った挑戦はアメリカでもオーストラリアでもヨーロッパでも私は推奨します。 英語を学ぶだけでしたら今の世の中日本からでもできますので実用英語プラスなにかの目的をもって計画そして留学、駐在に挑戦してください。 駐在員としてくる予定がある方は実用英語の準備を十分にしまししょう。 政治的な力、地位がない限り実用英語の聞き取り、コミニケーションレベルが低いとはっきり言いますが長期的に見てまともに同僚に相手にされません。 基本的にプロの世界ですので同じことを何回もいわせるような人と仕事をするのは面倒と思う人がほとんどです。 貴方に特別なスキル或いは政治力があれば話は別ですが。。。 これから挑戦される方応援しますねー。