体は嘘つかない

お客様に、「お疲れの箇所はどこですか？」とおたずねすると、「腰が痛くて」とおっしゃりながら、大腿部を触っていたり、「肩が凝って」とおっしゃりながら、首筋を触っていたりすることがあります。

そんな時、「本当は大腿部がお疲れなんだな。」とか、「本当は、首が凝っているんだな。」と思います。

お客様は、そうやって、無意識にお疲れの箇所を教えてくれているのです。

一方、アロマの香りを　4種類の中からお選びいただくのですが、お顔の表情がぱぁと明るくなったり、深く吸い込んで、ため息をつかれたりするので、それをお選びになられるのかと思ったら、効果効能でご自分の症状に合っている別のアロマをお選びになるなんてこともあります。

つまり、頭でばかり考えていると、体の声が聴こえなくなってしまうのです。

まだ、エステティシャンとして駆け出しの頃、お客様のお話を聞き過ぎて迷走入りしてしまうなんてことがよくありました。

カウンセリング通りの目的で施術内容を組み立てると、一向に症状が改善しないのです。

お客様は、無自覚なのですが、「脳は嘘をつく」のです。

温浴施設でも仕事をすることがありますが、次から次へと、たくさんのお客様をこなさないといけないため、短い時間でお疲れを把握して施術に入ります。

そこで、さまざまなお客様に接するうち、随分と鍛えられた気がします。

東洋医学では、患者さんを見て、聞いて、触って、五感を使って診察するそうです。

診療には「望診、聞診、問診、切診」の4つの手段を用います。

ゆえりゃんでは、東洋医学の診察に基づいた独自のカウンセリング方法を取り入れています。

特に望診(目で観察する)で顔色を見ることは、どこの経絡上に障害があるかがわかるため、経絡マッサージでは欠かせません。

問診した内容と照らし合わせて確認しています。

【顔色を見る】

顔色が青い→「肝」(肝臓、胆のう、筋、目、爪などの器官)に障害がある。

顔色が赤い→「心」(心臓、小腸、舌、顔面などの器官)に障害がある。

顔色が黄色→「脾・胃」(脾臓、胃、口、唇、筋肉などの器官)に障害がある。

顔色が白い→「肺」(肺、大腸、皮膚、鼻などの器官)に障害がある。

顔色が黒い→「腎」(腎臓、膀胱、耳、泌尿器、生殖器などの器官)に障害がある。

ご家族の体調管理にどうぞご参考になさってください。

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