語学を学ぶに必要なもの
本日にてサンパウロ生活1周年。
日本から丸1日かけてやってきたサンパウロ。仕事も家族も友達も、みんなにしばしのお別れをしたのが1年前。スタート時にはいろいろあったけれど今は毎日無事に健康に過ごせていることに何はともあれ感謝・感謝の気持ちです。
振り返ってみるとポルトガル語のポの字もできなかった最初の3ヶ月が何をやってもうまくいかなくて精神的に一番苦しかったのだけれど例えば電車のように何事も動き出すまでが一番労力を必要とするけれど最初の大変さを乗り切れば次はスムーズに動き出せるという話はなるほどもっともだ、と最近身をもってつくづく感じています。私の場合、動き出すのに約1年かかってしまったので「さ~これからいろいろ動くわよ」というのが正直なところです。
で、前置きが長かったのですが特にポルトガル語に限った事ではないのだけれどこの1年間考えながら過ごしてきた新しい言語を勉強する時のコツのようなものについて。
人間誰しも得手不得手があってそして記憶力にも限界があるのは当然なのだけれど学生の頃とは比べ物にならない記憶力の衰えを感じつつ1年間ポルトガル語を学んできて思ったのは語学学習に必要なものは持って生まれた記憶力とか年齢とか語学的なセンスとかよりも何よりもまず「達成感」なんじゃないかなあということ。
学生の頃は否が応でもテストがあって点数というはっきりとした形で自分の達成度が表れてきたけれど特に今の私のような主婦にとってはこの達成度は自分で設定するしかなく「あそこのおじさんから富有柿を少しおまけしてもらおう」とか「魚屋さんで三枚下ろしにしてもらおう」とか日常のお買い物を少しずつポルトガル語でできるようにするぐらい。そしてある程度どうにかなってきたところで「お買い物も何とかできるし食べていけるからもういいかな」と急にモチベーションがダウンしてそしてず~と初級から抜けきれないという結果に…。
人によって何に重きをおくかとかどう納得するかのレベルは違うので決して初級止まりが良くないとか簡単な日常会話だけじゃダメだとか思っている訳ではないのだけれどもし「もう少し分かるようになりたいな」と思うのなら今の自分のレベルより少しだけ(これポイント!)高めのレベルの目標を設定するのが重要。単純な私の場合、目に見える分かりやすい形の達成感が好みなので辞書を1冊潰すつもりで1年目に調べた単語は「ピンクのマーカー」でチェック!2年目に調べた単語は「黄色」、3年目は「オレンジ」と決めてひたすら辞書を引いてはマーカーで塗りつぶす、同じ単語を引けば引くほどその部分が濃くなってそれでも覚えられない自分を責めつつあるとき覚えられたら辞書を見て1人達成感を味わう…という感じ。今日でピンクのマーカーとはお別れなので今日は辞書をパラパラめくっては知っている単語をピンクで塗りつぶしていました語学を学んでいる人も、そして誰かに語学を教えている人も学習者にとっての一番の「達成感」を見つけることこそが上達の近道なのかもしれません。
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