ZIPANG TOKIO 2020「経済産業省 伝統的工芸品の新規指定 伝統的工芸品は230品目となります」
経済産業省は、伝統的工芸品産業の振興に関する法律(以下「伝産法」)に定める伝統的工芸品として、福島県の「奥会津昭和からむし織」、千葉県の「千葉工匠具」、東京都の「東京無地染」、富山県の「越中福岡の菅笠」及び愛知県の「三州鬼瓦工芸品」の5品目を新たに指定しました。
奥会津昭和村
千葉 館山崖観音
高岡 国宝 瑞龍寺山門
1.伝統的工芸品の新規指定等について
福島県の「奥会津昭和からむし織」、千葉県の「千葉工匠具」、東京都の「東京無地染」、富山県の「越中福岡の菅笠」及び愛知県の「三州鬼瓦工芸品」は、平成29年9月5日及び19日に開催した産業構造審議会製造産業分科会伝統的工芸品指定小委員会において審議を行った結果、新規指定することについて了承されたことから、本日、官報告示によって、経済産業大臣指定品目となりました。これにより、伝統的工芸品は230品目となります。
2.新規指定品目の概要
(1)奥会津昭和からむし織
奥会津昭和からむし織は、福島県昭和村において生産されている織物です。からむしは、イラクサ科の多年草で苧麻(ちょま)とも言われ、昭和村では上布の原材料となる上質なからむしが途絶えることなく生産され続けています。吸湿・速乾性に優れており、さらりとした感触が心地よく夏の衣料を始め小物や装飾品など用途は多岐に渡ります。
お問い合わせ 昭和村役場 福島県大沼郡昭和村 TEL 0241-57-2111
(2)千葉工匠具
千葉県の鍛冶 職人が伝統的な技法で製作する刃物・手道具類のことです。千葉工匠具は、千葉県館山市等において生産されています。千葉県では古来より製鉄・鍛冶業が盛んであり、房総半島の開拓を支えてきました。主な製品
として、鎌、鍬、包丁、洋 鋏( ようばさみ )があります。
房総半島では、江戸期を通じて利根川の東遷事業、印旛沼の干拓といった大規模
開発があり、この過程で開墾やまちづくりに必要な道具類の製作技法が発展して
いきました。文献資料から、江戸末期には、工匠具産地として成立していたことが
わかっています。
酪農発祥の地と言われる房総半島における牧場の存在も、千葉工匠具が発展する
背景にあり、明治維新以降の西洋文化の流入にともなう牧羊・牧畜の需要の増加に
対応した洋鋏や包丁、そして牧場管理に適した鎌が製造されるようになりました。
断髪令が出てからの理髪にも応えるべく、理美容鋏の製造も盛んになりました。
お問い合わせ 千葉県打刃物連絡会 千葉県柏市 電話: 04-7193-0271
(3)東京無地染
東京無地染は、東京都新宿区、中野区、墨田区等で生産される染織物です。江戸時代中後期の染物屋の職人たちにより使用された江戸紫・藍・紅花・江戸茶等の無地染を起源として発展しました。使用済み染液を再利用する等、重ね染めにより色あわせすることが特徴です。
古代より現代に至る染色法の中でもっとも基本的な染めは無地染(浸染)です。草木の根、花、葉、皮、果実等で布地に色付けすることから始まります。
仏教の伝来(552年)と共に藍、紅花が渡来し、奈良平安時代には大和民族独特の染め技術が確立され、無地染は地染をはじめ、ぼかし、絞り等が盛んに行われました。
鎌倉時代になると絹織物が発達し、草木染めに必要な灰汁、鉄媒染、酢の発達により、浸し染は大きく進歩し「江戸紫に京鹿の子」といわれたものです。このことは江戸時代の染色のうち鹿の子絞りは京を第一とし、紫染は江戸産を最上とするという意味で、東西両都の染色の特徴を言い当てたものです。
このように江戸紫、江戸茶をはじめとする無地染は、江戸庶民文化として芽生え庶民の間で広く愛用されました。
現代の無地染は手作業が中心で、色無地は、色抜きして再び染め替えることができます。最初に明るい色を選び、次には年齢にふさわしい渋味のある古代紫、紺、抹茶などを選びます。また、お嬢様にお譲りになる場合には、色を替えて染めると、若々しい雰囲気にもなります。時代が変っても流行に左右されることなくいつまでも美しく着られます。
お問い合わせ 東京都染色工業協同組合 (新宿区)電話 03(3208)1521
(4)越中福岡の菅笠
越中福岡の菅笠は、富山県高岡市等において生産されている縫い笠です。江戸時代以降に生産が本格化し、藩を挙げての産業奨励を受けた菅笠は、幕末を迎える頃には最盛期を迎えました。良質の菅草を活かした製作技術により、農作業での日除け・雨除けや、日本各地の伝統行事・祭りなどの道具として使用されています。
お問い合わせ ●高岡市教育委員会文化財課 TEL.0766-20-1463
(5)三州鬼瓦工芸品
三州鬼瓦工芸品は、愛知県高浜市等で生産されている工芸品です。江戸時代中期頃から生産が活発化したと考えられており、300年以上の伝統を有します。鬼瓦の製作者は「鬼師」あるいは「鬼板師」と呼ばれ、いまなおその多くの作業を手作りで行っています。伝統的な鬼面や家紋入りの鬼瓦のほか、飾り瓦や庭園や玄関などに用いるエクステリア製品などその製品は多岐にわたります。
三州鬼瓦職人ひとり一人が『自分の作った物に誇りがもてるか』に気持ちを集中させ、常に自分の技に磨きをかけています。 素材の三河粘土を使い、技術を徹底的に追求し、自分自身の技を最大限に出し、そこから生まれる手造りの鬼瓦はまさに芸術品です。 その製品は国内、海外から高く評価され、国宝、文化財、城郭、公共施設などに広く三州鬼瓦が使われています。 徹底的に手造りにこだわり生まれる鬼瓦だからこそ、厄を払い、福を招き、人々の心を和ますのでしょう。
お問い合わせ 三州鬼瓦製造組合 高浜市青木町【TEL】 0566-53-0070
英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授の予測によると、人間が行う仕事の約半分が機械に奪われる—あと、10~20年の間にそんな時代がやって来るそうである。また、これまで機械では不可能と思われたことまでがコンピューター化でできてしまう。それを聞いて漫画や映画で面白おかしく、またワクワクドキドキしてみていたシーンがもう、現実にそこまでやってきているような気がしてきた。気候や地殻変動で滅びていった図体のでかい恐竜たち、いつか人間もそんな立場に追いやられてしまうのだろうか?確かに、コンピューターチップと比べると人間は恐竜ぐらいのでかさだ。進歩は必要であるが、それにより人間が人間を滅ぼしてしまっては元も子もない。さて、どうしたものでしょう?ノストラダムスの予言では、日本人が地球を救うとあるように記憶している(記憶違いなら失礼、でもどこかの民族が立ち上がらなければ、願わくば唯一の被爆国日本であって欲しい)2019年から元号が変わり新しい年を迎える、次の世代の日本人たちが英知を結集して地球人を救ってほしいのだが・・・自分には時間も能力も残されていないけど・・・、唯一励ますことしかできませんが、次世代に期待したい!
鎹八咫烏 記
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