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酒場BETTAKO

BETTAKO -其の231-

2022.04.05 23:37

今日からまた、商い始めの週が始まる。

古い付き合いの魚屋から、ウチでは珍しく

少しだけ多めの食材達を頂戴した火曜日。


海で育まれた食材、山で育まれた食材、

田畑で育まれた食材、その季節によって

風味が異なり、食感も異なる。


魚屋:BETTAKO様。

本鮪希少部位の脳天いりますか?


ウチは名称鮪は滅多に用いる事はない。

とはいえ…。

昨日今日の付き合いでもあるまいし、

訳の分からない丁寧な言い回しで、

古い付き合いの魚屋が時折ふざけてくる。

まぁ、長く付き合っていれば必要な幸達を

並べてくれるのも有り難い。

2020年時の緊急事態宣言から、飲食店が

市場から足が遠のいた頃からだろうか、

この魚屋との深い縁が改めて深まった

かにも思える。


食材の世界でも感謝。酒の世界でも感謝。

ウチが贔屓している酒屋は都内で1軒だけ。

付き合いは18年にもなるだろう。

都内屈指10軒に入るような、小洒落た有名

酒屋ではない。


20年の月日。酒場の商売を続けているが、

有名な酒屋と取り引きはしない主義である。

確かに…有名な酒屋と取引を行えば、

欲しい商品達はスムーズに手に入る。

ただ…有名な酒屋とて商売。

大人の世界の優先順位というものもある。

それはしがらみという、世知辛い世界は、

自分には性に合わない。


自由な行動や自由な発案は御法度とされ、

時として圧力と真っ向から向き合わなければ

ならない時もある。

ゆえに…ただただ長年、1軒の酒屋とだけ

付き合い続けている方が、肩の凝らない程度、

丁度良い距離感の中での付き合いがこれまた

丁度良いだけなだけである。