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マヤ

『憂鬱①』(続•臣隆妄想劇場66)ショートバージョン

2017.11.14 17:30

「臣くん…キスシーンでOKが出なくて、今日はテイク10で打ち切りです」




別々の仕事から先に自宅に戻った隆二の元へ、マネージャーから連絡が入った。




「隆二くんに報告すべきじゃないと思うんですが…」




「いや、わざわざありがとうございます」




「なんか愚痴みたいで…すみません」




「気にしないで下さい」




「で…あいつ落ちてました?」




「あまり感情は表に出されないので、詳しくは…」




「たくさん仕事があるのは嬉しいことなので、様子見て叱っときます」




「ああ…どうか穏便に…」




通話を終えてすぐに、隆二はベランダに出て外を見渡す。




マンションから数メートル先にある小さな公園に、見慣れた姿があった。




続く