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NPO法人 東海つばめ学習会(無料塾)

#2 副理事長の想い

2022.04.03 07:40

みなさんこんにちは!副理事長・豊橋教室長のダイアン津田久野です。

先日、全世界に向かって堂々配信された柿本理事長閣下の想いブログに続きまして、今回は私が想いを記していきたいと思います。

#1はこちらから↓

その前にまず、今更ながら自己紹介をさせていただきますと、実は私は東海つばめ学習会の立ち上げ当初からのメンバーではなく、むしろ後から活動に参加するようになった「外様大名」でございます。


ことのはじまりは2020年の初夏ごろだったかとおもいます、東京で管理系の業務についていたところから、名古屋へ営業職として異動した矢先に、世界はコロナ禍で大変な騒ぎとなってしまいました。

営業職であるにもかかわらず、お客様と面と向かってお話しすることができかねる日々…私は業務もロクに覚えきっていない中で、テレワークを余儀なくされる身となってしまいました。

街は閑散として、土日も出歩く気になりません。


そんな時、私は前々から抱いていた「社会人生活に慣れたら、地元の子どもたちのために何かしてあげたい」という漠然とした思いを実行に移す気になり、適当にWebで調べてみました。

実ははじめは、「無料塾」という存在について知りませんでしたし、地域の子どもたちのために何かができれば、中身は少年野球のコーチでもお祭りの手伝いでもPTA活動のお手伝いでも、なんでもいいか、という程度の思いでおりました。


かくして、偶然にも東海つばめ学習会という団体を見つけた私は、さっそく勝川教室に伺って、活動の様子を見てみることになりました。(半ズボンにサンダル、沖縄で買ったかりゆしウェアという、大変ラフな格好で殴りこんだと記憶しております…笑)

出迎えてくれたのは、予想外に若く、そして予想外にチャラい「カキモト」と名乗る長身の男性でした。こんな住吉町で朝まで飲んでそうな同世代の兄ちゃんが、こんな素晴らしい活動を主催しているのかと思いました( ゚Д゚)あひょーん

教室は10名ほどの子どもたちと、5名ほどの講師の方々がおられましたが、皆さん真剣に活動に取り組んでおられました。わちゃわちゃの寺子屋的なものをイメージしていたので、意外でした。


「カキモト」なる男性は、(チャラいPCの代名詞である)アップルのMacをカチャカチャしながら、東海つばめの活動についていろいろ教えてくれました。

①子どもたちの相対的貧困率は約10~16%で、常に一定数の子どもたちが周りの子どもたちより苦しい生活を強いられていること。

②世帯収入の格差は、教育格差につながり、ひいては収入格差の再生産につながること。

③東海つばめ学習会では、「勉強したくてもその機会に恵まれない」子どもたちに、自分の将来の目標をかなえるための場を提供していること。

④メンバーはすべてボランティアから構成されており、「平日は本業があるメンバーが少しずつ善意を持ち寄り、子どもたちのために無理なく持続的な活動ができる」ことをコンセプトに運営していること。


①②については知識として知っていましたが、改めて数値で示されると、想像以上に相対的貧困というものが子どもたちを苦しめていることがわかり、衝撃を受けました。

また私が大変感銘を受けたのが、④のコンセプトについてでした。

ボランティア活動は、コアとなる人材がかなりの負荷を覚悟でなんとか回しているイメージがあったのですが、この団体は子どもたちに持続的に場を提供するために、きちんと考えているんだなと感じました。


こうして勝川教室に参加しはじめた私は、子どもたちと打ち解け、ほかの教室にも参加するようになり、(中略)(お察しください)(【検閲により削除】)(続きはWebで)副理事長までのしあがり、念願だった「地元の子どもたちに何かをしてあげられる場」、地元豊橋での教室開講までこぎつけることができました。


いま副理事長になり、また愛する故郷・豊橋で教室を預かる身となり、思うことは4つです。


①子どもたちのために、できることは無限であること。

これは量的なこと、質的なことのどちらについても思っています。

【量】相対的貧困率は、マクロ経済情勢に極めて大きく依存する数字であり、ここを我々のような民間団体がいじることはできません。しかし、この社会には、我々の活動を必要とする子どもたちが潜在的にいることは数値で明らかです。当然世界すべてを救うことはできませんが、少なくとも、自分たちが活動のパイを広げ、我々の腕の中に飛び込んでくれる子どもが少しでも増えれば、我々の存在意義は必ずあると信じています。

【質】また、勉強を頑張りたいと思ってきてくれる子たちに、何ができるのか、何ができていないのか、は常に危機感に近い感情として抱いています。

特に我々は、週末の数時間しか子どもたちに会えない存在です。そのような制約がある中で、小中学生の子たちに、我々の目が届かない平日等にも自発的に学習を進める習慣を身に着けてほしい、そのためには何ができるか、日々試行錯誤しています。


②一方で、我々が日々割けるリソースは有限であること。

①のとおり、我々が子どもたちのためにできることは無限にある一方で、我々自身のリソースは実質有限です。限界を拡張したいときには、どうしても同じ「想い」を持つ方々のお力を借りる必要があります。幸い、東海つばめではどの教室にも熱い思いをもったメンバーがそれぞれの持つ力を存分に発揮していただけていると思います。今後も同じ「想い」を持つ仲間たちを増やして、子どもたちに形として届けるべく、努力していきたいと思います。


③社会には、善良な「想い」を発揮する場が絶対に必要だということ。

私も外様から入った身なのでよくわかるのですが、社会には、それぞれの人々が少しずつ持ち合わせている(はずの)善良な「想い」を持ち寄って、発揮できる場が絶対に必要だと確信しています。

これは私の実体験にも基づくのですが、私は豊橋の田舎町で、地域のお祭りに参加したり、習い事に参加したり、少年野球に参加しながら、地域の大人たちが持ち寄って作り上げていた「善意」によって育まれたと思っています。特にこの歳になると、あの頃地域の大人たちがどんな気持ちで、私のような子どもたちのために場をつくってくれていたか、しみじみと感じます。

大人になった我々も、同じように地域の子どもたちのために少しずつ「善意」を持ち寄り、発揮できる場をこれからも提供したいと思います。ピーチクパーチク、つばめのように元気でやかましい子どもたちにとって、居心地の良い巣になれればこんなに嬉しいことはありません。


④地域に愛された子どもたちは、地域と子どもたちを愛する大人になれるということ。

これは私自身の経験に基づく確信でもあり、また願いでもあります。

わざわざ我々の腕の中に飛び込んできてくれた子どもたちは本当に可愛いです。願わくば子どもたちが、我々と同じ気持ちで、いつか社会のために少しずつ「善意」を発揮する子になってくれれば…と思いながら、今日も活動にいそしんでいます。


さて、ざっと殴り書き、ざっと見返してみたのですが、まあ相変わらず理屈くさい文章…笑


「想いブログ」ですので、もっと熱いパッションをセッションでアグレッションに書き込んで、ここマダガスカル★レボリューション!!!すべきなのでしょうが、なにぶん私は大学で行政学という、政治学の中でも実に現実的な問題を取り扱う領域にどっぷり漬かっていた人間でして、「意図(想い)」と「結果」の間にある、膨大な現実的問題を理性的に取り扱う、という態度からどうしても抜け出すことができません。

そこは私の人間的な未熟さの表れでもあるのですが、日々、「想い」を現実の難問と整合させて、「結果」として皆さんに届ける存在でありたい、そう自分に言い聞かせつつ今後も活動に関わっていきたいと思います。


最後にこの場をお借りして、活動を日々支えていただくすべての皆様に心から御礼を申し上げたいと思います。これからも応援を宜しくお願い申し上げます。

また我々のだんじり祭り…でなく活動に少しでも興味をもって頂いた方は、是非お気軽にご連絡下さいね。('ω')ノ


ご笑覧頂きまして誠にありがとうございました。

皆様に愛を、日々頑張る柿本理事長にはスーを差し上げまして、拙稿の結びとさせていただきます。ゴイゴイスー。

NPO法人東海つばめ学習会

副理事長・豊橋教室長 久野修佑