『憂鬱③』(続•臣隆妄想劇場68)ショートバージョン
2017.11.14 17:40
臣は自宅で好物の夕食を食べていても、見るからに元気がない。
隆二に促されて、やっと風呂に入った。
途中あまりにも静かなのでバスルームを除くと、険しい表情をして湯に浸かっている。
隆二(こりゃ手強いぞ…先に風呂入ってて良かった)
そっと扉を閉める。
隆二(叱っとくなんて、どの口が言った?)
(今日はそういうレベルじゃねぇぞ)
炬燵に座り、臣を迎える準備を整える。
風呂から上がり、スウェットの上下を着て、頭からバスタオルを被り、臣がキッチンへ向かう。
「おーみくん、お水ならこっちに用意してっから早よおいで。先に髪乾かそ」
臣「……」
隆二(うわ…返事も返ってこねーよ)
怒ってる風でもないが、無表情で臣が炬燵に入る。
隆二「ちょいちょーい!そっちじゃねーだろ?俺の前においで。いつもの定位置忘れちゃったのかな?」
ムスッとした顔で、臣が隆二と炬燵の間にドスンと座る。
隆二(返してもこねーし…さて、今日はどっちでいこうか?)
隆二「髪乾かすよ」
ドライヤーを持ち聞いてみたが、臣は返事もせず、ペットボトルの水を口に運ぶ。
隆二はドライヤーで髪を乾かしながら、
(今日のキスシーン…よっぽど嫌だったんだ…)
臣の髪を触りながら、急に愛しさが込み上げてきた。
続く