スマホイホイを信じてしまうことさぁ!!
今日,外で太陽の光を浴びに出ると,なぜかスマートフォンが圏外になりました.
圏外なんてひさびさに見ました.いったいどうした!?と思っていると,直りました.
でも,圏外という言葉をひさびさに聞いて,すこし怖くなりました.
ちなみに僕は,スマホのことを「スマホイホイ」と呼んでいます.
「圏外」って恐ろしい言葉だと思います.だって,何とも繋がっていないっていう状態ですからね.僕の声は届かないし,逆にいうと何も受信することができません.
僕は,スマホイホイを信じすぎていました.そう,圏外だってあり得るのです.
この状態の僕は,まさにネットから見て,存在を定義できなくなっていると言えるでしょう.まさに私は今日,たった一瞬ではありながら,シュレーディンガーの猫となったわけですね.
私たちは,もはや今時「スマホイホイがつながらない」なんていう可能性を,全く感じていないように思います.つまり,「回線が遅い」といった,繋がることを前提とした現状の理解しか進まなくなってしまっているわけです.それは,私たちが「スマホイホイが当たり前の時代」を生きていることが原因です.このように,生まれ持って存在する前提を疑うことができない状態が生み出す一種の先入観を,洞窟のイドラと呼びます.
その昔,ベーコンが4つのイドラって言うのを考えたといわれている,そのうちの一つです.
「イドラ」って言ってもわからないかもしれませんが,まあ "先入観" みたいなものだと思ってください.
私たちは,とにかく先入観の中に生きています.だから私は,「圏外」という言葉が出てくるまで,まさかスマートフォンが当たり前でない時代があることなど,記憶の片隅にも置いていなかったのです.
みなさんも薄々気づいているのではないでしょうか?
地球って本当に丸いのか?とか,
光って本当に三原色なのか?とか.
旅が趣味でない人にとって,地球が丸いかどうかを測定する方法はなく,
人づてに聞いてそれを鵜呑みにする市場のイドラという先入観によってのみ認識します.
私は,Cyprusという国に行ったことがありますが,
それでも地球が丸いかどうかを検証することはできませんでした.
そんな中,地球が丸いなどと,誰が信じることができましょうか?宇宙飛行士?
光だって,同じです.私たちは,そもそも "波長" という1次元の要素しか持ちえないはずのモノを分解し,わざわざ3色に分けて,三原色と定義しています.
定義しているのだから,それはもちろん正しいのですが,それなら1次元に定義しないのはなぜでしょうか?人間の目には,そのように映るのでしょうか?
結果的に,人間の目にはそのように映るようです.実際,犬は白黒だとか,一部の生物は赤みがかった視界で生活しているとか,いろいろあります.
このように生まれ持った生物としての型によって左右される先入観もあり,
種族のイドラと呼ばれます.
さあ,3つのイドラを紹介しました.え?あと1つは何かって?
ふふ・・・・それはねぇ,劇場のイドラって言うんですよ・・・