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成功は運がよかったから、
失敗は自分に力がなかったから、
そう考えて経営をやってきた。 

2022.04.03 21:20

『成幸の法則2022』4.4

Vol.2076

成功は運がよかったから、失敗は自分に力がなかったから、そう考えて経営をやってきた。 

<松下幸之助>

進歩が止まるとき、それは、「これでよし」と満足に浸ってしまうとき。

人生は進歩の連続でありたいものです。

そのためには、あと一歩、あと一歩と、常に向上心を持ち続ける事が大切だと思います。

誘惑はいっぱいありますが、人生の大きな目的は魂磨きだということに氣づけば、夜、無意味に遊び続けたり、朝、ぼんやりと寝坊を繰り返すことも無くなることでしょう。

満足すると進歩が止まる事があるのですが、「慢心」してしまっては、取り返しのつかないことにもなります。

自分一人で立てられる手柄など、ほとんどありません。

成幸者は、「成幸は仲間のお陰、失敗は自分の力不足」と考えています。

「慢心」とは、自惚れのことです。

天狗になるということです。

増上慢になることです。

その最大の欠点は、感謝を忘れ、だんだん人の忠告が聞けなくなっていくということです。上手くいった体験が「自信につながる」のは素晴らしいことです。

しかし、その理由を考えたとき、協力者の存在を忘れたり、感謝の氣持ちが薄れたりすれば、それは単なる「天狗の世界」です。

「慢心」は大変恐ろしいものとして、仏教では四大煩悩の一つに数えられます。

その「慢心」をどのように克服するか。

その唯一の方法は、自分には「慢心」があると認めることなのです。

なかなか認められない。そもそも自分が「慢心」していることに、なかなか、氣づかない。

ですから、「自己を観察する眼」というものを持つ必要があるのです。

そのために、日々自分と向き合う時間を作りましょう。

高校の時のバスケットボール部の顧問が、「負けには負けの理由が必ずある。それをひとつずつ潰していく。一方、勝ちにも負ける要素が含まれている可能性がある。だから自惚れるな。最大の敵は慢心だ。」と言っていたのを思い出します。

「慢心」することなく、常に自らを最大の批評家にして、客観的に自分を見つめていきたいものです。

成幸コンシェルジュ

ひとみ幸お