新年度がスタートしました!
事業開始より3年目に突入しました。
この春は大きな変化の春で放課後等デイサービス事業の廃止しました
10年「しきつの杜」という名称を掲げ子供たちの支援の場として活動を行ってきましたが、度重なる法改正やコロナ禍の影響もあっての利用児童の激減もあり、法人運営開始当初より議論を重ねこの3月末をもって事業廃止という決断を行いました。
今年の卒業生で8期目となり、卒業生の人数も20名となりました。
さまざまな理由で途中でしきつの杜を離れた子たちも含めると50名近い子供たちと10年という長い期間を一緒に成長させていただいたことは私の一生の宝であると思っています。
しきつの杜は放課後等デイサービス事業の前身の児童デイサービスⅡ型でスタート。
事業開始当初はそもそも障がい児向けの日中支援自体が少なく、まずは居場所づくりが大きな課題であったと認識しています。無資格でも支援に入れるということもあり、留学生や主婦、おじいちゃんやおばあちゃんいろいろな人の支援の手、子育ての知恵を頂きたんなる障がい児の支援というより、深い支援ができていたと自負しています。
法改正から数年で事業所数が爆発的拡大、あまりに増えすぎた事業所の中には心無い支援を行う事業所も少なからずあり、放課後等デイサービス事業は全国的にも法改正・締め付けを行わないとダメだ!という風潮の中どんどん事業を行うハードルが上げ続けられました。
そして「障がいを持っているのだから訓練・療育をしなくてはいけない」という旗頭のもと「居場所づくり」の事業所はどんどんやりづらくなる方向性も強まってきたと感じています。
法改正が行われるたびに
障がいがあるからと言って、ずっと訓練・療育の対象でなきゃいけないのか?
「成長・発達」だけが子供たちを計る指標でいいのか?
生活の上、将来の姿を見ない、聞こえの良い・見た目の良い療育だけが受け入れられる状況でいいのか?
いろいろな人に受け入れられない「福祉のゆりかご」で育つ子たちは本当に健全な発達なのか?
という思いがずっと頭をよぎっていました。
3月で放課後等デイサービス事業は廃止します。
今後は居宅介護を中心に10年間一緒に過ごしてきた多くの子たちの支援を続けることで次の未来を描いていけるようにしきつの杜は大きな舵を切って2022年度スタートしていきます。
大阪市内では少ない知的な障がいを持った人たちの自立生活を形作れればとも思っています。
#放課後等デイサービス #事業廃止 #療育は必要なのか?