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No.624「れんこんの季節です」「あてになりません」「真菰筍」

2021.10.30 07:32

2021.10.30.No.624

写真は鉄分の多い赤レンコン

「 レンコンの季節です 」

なな.

これからの季節が旬のレンコンです。調理の仕方で七変化!大好きな野菜です。 ビタミンCも豊富で粘膜を保護してくれるので、冬に食べたい野菜です。 

【栄養】

ムチン(粘膜を正常に保ち、風邪や鼻炎、胃潰瘍などの予防、タンパク質分解酵素で、タンパク質を消化。疲労回復効果)・ポリフェノール(タンニンはれんこんの皮に多く含まれ、止血作用や血管収縮作用がある)・炭水化物(体を動かすためのエネルギー)・でんぷん(体を温めるために必要不可欠)・食物繊維(食物繊維は調整作用や肥満予防にも効果あり)・ビタミンC(髪の毛や爪などを作るコラーゲンの生成に必要不可欠。水溶性で水に溶けやすいビタミンCですが、でんぷん質で守られ加熱しても壊れにくい特徴がある)・LPS(LPSは免疫ビタミンとも呼ばれていて健康には欠かせないものです) 

【期待できる効果・効能】

・便秘解消・免疫力アップ・咳止め・喉の痛みケア・鼻炎・花粉症改善・ 美容・美肌・がん予防・コレステロールの上昇抑制・動脈硬化の予防・高血圧の予防・改善                       


 「 あてになりません 」       

高 志

 人の記憶なんて、あてにはらないとは良く聞く言葉だが、今回のお水採りではつくづくその言葉を痛感させられた。ひと雨ごとに季節が進むと天気予報士が言っていたが、進み具合が尋常ではない。まるで真冬のような気温の下がり方に、頭も身体もついて行けなくなったようだ。  

 晩秋から初冬にかけての覚悟で防寒対策を施したので、水の里で寒さにとまどうことは無かったのだが、もうすっかり紅葉も最盛期へ進んでいると勘違いしてしまった。

 まだ山のお母さんが健在で一緒に山を歩いていた頃は、11月に入り雪が山肌を覆っていてもキノコ狩りをしていたものだ。最近は、あの頃に山のお母さんと採っていたキノコが全く出なくなってしまったものだから、マイタケの季節が終わるとキノコ狩りは終了し、赤く染まった落ち葉を踏みしめることもなくなった。 

 そのせいだろう。マイタケは紅葉の季節が始まる前に最盛期を終えてしまう。中には、紅葉の季節になってものんびりと顔を出すマイタケもあることはあるのだが、稀に出会えるかどうかという相手に半日を費やすほど需要があるわけでもない。 

 山肌はまだ淡いながらも暖色系の彩りを見せ始めていた。ただ、水の里には葉を真っ赤に染める木々が少なく、ここから大きく紅葉シーズンを堪能できるほど色変わりすることも無いのが残念であり、故に紅葉シーズンがどれだけ進んでいるのかも判別しづらい。 

 標高1000mを超える地点では、紅葉が見頃を迎えているという情報を耳にしていたのも勘違いした要因のひとつだったのかもしれない。

 前日、午前中には上がる予報だった雨が、結局翌朝近くまで断続的に降り続いたこともあって寒さが身に染みた。その後、天気の回復と共に寒さも緩んだのだが、もうすっかり頭の中は紅葉一色に染まってしまっていた。 

 通常は羽鳥湖経由で白河に下りるのだが、紅葉のシーズンだけは逆方向に山を下り、会津西街道を進んで鬼怒川沿いに紅葉を楽しむ。そのつもりで水の里を後にしたのだが、いくら寒くなったとはいえ、まだ紅葉には時期が早かったようで全く色変わりしている木々には出会えなかった。 

 今回の滞在中、お世話になっている東北釣堀苑が休業していた。1日目の朝には全く気付かなかった門前に掲げられた店休のお知らせが、2日目の朝には気付くのだから視野の狭さにがっかりさせられる。 

 店休日と告知しながらも、お昼前に若女将のよっちゃんが飛び込んできた。この時期に2日間も店を閉じるなんて何事かと聞いてみると、若旦那のとも君が腰を痛めて動けなくなってしまったそうだ。ヘルニアを患っている若旦那のとも君は、寒くなると動けなくなってしまうことが良くある。雪の降る頃だったかと即座に頭に浮かんだのだが、よっちゃんによるとこの時期になりやすいということだった。 

 帰宅後、昨年のラ・ラビアータを見返して、紅葉シーズン11月中旬だったことを確認するとともに、ちょうどこの時期に若旦那のとも君が腰を痛めて村おさ・長さんが代わりに山に来ていたという自分の文章を読み返して、改めて自らの記憶の不確かさを痛感させられた。 

 その文章には、昨年の秋には台風が来なかったおかげで、紅葉がキレイに彩っていると記されていた。今年も今のところ秋台風の直撃は避けられているが、果たしてどなることやら。 

 次回のお水採りは、いよいよ11月突入である。以前には10月下旬でも雪が降ったことが何度かあったのだが、今回は寒いとはいいつつ夜中でも雨が雪に変わることは無かったのだから、それほど冷え込んだ訳でもなかったのだろうか。 

 う~ん、記憶だけではなく、感覚もあてにならないとは、困ったものだ。 


 

「 真菰筍 」             

マナ 

  ここのところ3ヶ月、股関節か痛いし、歩きづらいと思っていたら、骨にヒビが入っていた。 レントゲンでわからなくて、MRIで腸骨不全骨折ってことになった。ズレたりしていたら手術しなくてはならないけど、ヒビだけなので自然にくっつくのを待っている。 転倒したり、強く打ったりした覚えがないので、それも気持ち悪い。 いつのまにか骨にヒビが入っていたなんて、ちょっとショックだ。今後の生活の仕方も気になる。 今は肉体的に負担の少ない仕事に回してもらっているけど、ヒビが治っても元の働き方をする自信がない。 と先日まで思っていた。

  知り合いの畑に、私の好物である真菰筍(マコモタケ)が生息している。生駒山中だ。 昨年もいただきに行ったが、今年は股関節のこともあるし、どうしようかなと考えていた。えいっ、とりあえず、行こう。ハイキングの恰好をして、長靴を履いて電車に乗って、コミュニティバスを乗り継いで、山道に入った。 真菰筍は湿地に生えている。身長より高い葉っぱを掻き分け、根本の茎を鎌で刈り取る。 この茎が美味しいんだな~。天ぷら、きんぴら、炊き込みご飯。 今年は、少し遅かったのと気候の関係で、茎が割れているものが多い。前日、雨が降ったので沼地になっていて、足元がとられそうになる。 それでも、せっかく来たんだから、と鎌を振り回して刈りまくる。 葉っぱは空間を浄化してくれるので、しめ縄にも使われるそうだ。お茶にもいいし、お風呂に入れてもいいらしい。 でも、リュックに入る量は限られているので、葉っぱは捨てて、可食部の茎だけをぎゅうぎゅうに詰め込む。戦時中の買い出しみたいだ。 家に帰って、お風呂に入って、天ぷらを揚げてビールを飲む。 まさに至福の時だ。痛い股関節もなんのその。  

 私、まだまだイケるやん! すっかり自信回復して、いそいそと大量の真菰筍を料理している。