【知 識】鳥取大学病院と日本ユニシス スマートホスピタル実現に向けた包括共同研究
鳥取大学医学部附属病院(以下 鳥大病院)と日本ユニシスは、鳥大病院のスマートホスピタル実現に向けた包括共同研究を2022年4月から開始する。
共同研究では鳥大病院と鳥大病院を取り巻く地域社会を対象としたエスノグラフィ調査(※1)と未来洞察(※2)により「スマートホスピタル」のこれまでにない病院像を創造し、最先端技術の活用によって創出される新たな価値や可能性を探索する2030年度までのロードマップを策定・実行する。
新たな医療のあり方「病気を治す場所からWell-Being(ウェルビーイング:幸福で健康な状態)実現の手助けをする場所へ」を目指し、新技術活用による研究開発と社会適用をワンストップで進めるとともに、自治体や地場産業とも連携し地域全体の活性化を目指す。
鳥大病院は「地域と歩む高度医療の実践」を病院理念とし、地域に開かれた病院を目指し運営を行っている。ロボット手術などの先進的な技術を全国に先駆けて導入し、組織横断的な診療体制で、様々な高度医療の提供に取り組んでいる。また診療だけでなく文化的情報発信や地域・患者の声を基にした院内外の環境整備など、様々な取り組みを進めてきた。一方、病棟建設から30年が経ち、建屋の老朽化やスペース不足が深刻化するなか、2020年、新病院開発に向けた準備を開始し、新たな医療のあり方を実現する次世代型病院(スマートホスピタル)を目指した検討を始めている。
日本ユニシスは未来洞察によるビジョン構築実績を基にしたこれまでにない病院像の創造と、病院像実現に向けた最先端技術の実証、新技術テーマ発掘・研究開発・適用の計画推進を鳥大病院に提案し、今回の包括共同研究の開始に至った。
※1 エスノグラフィ調査
フィールドワークを通じて潜在的な価値観やニーズを明らかにする、文化人類学や社会学で使われる手法
※2 未来洞察
新たな機会領域の発掘やアイデア創出のため、現在とは連続しない未来を描き出す手法
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