ヘリオセントリック的惑星理論ージオセントリックの到達地点は、ヘリオセントリックのスタート地点
こちらの記事の続きです。
太陽星座の学びの完成は、挫折としてあらわれます。
何故ならば、ジオセントリックにおける欲求とは、学びの過程の一部なので、本質的には満たされないからです。
ジオセントリック(上記の記事の⑩)の自己実現は、真の目的へ到達するための過程の自己実現なので、
達成したと思っても、欠乏感や違和感に襲われます。
そしてまた新たな目標や夢を見出し、達成してはまた虚無感。
これを繰り返して疲弊し、挫折します。
松村氏は「ジオセントリックの♄土星は、☉太陽の死に場所」と説明しています。
ジオセントリックの♄土星のハウスが、何に対して挫折するかを示しているということです。
枯渇したジオセントリックの太陽(自己)は、
そのエネルギー源を対極にある地球星座(ヘリオセントリック)に求めるのです。
この時にヘリオセントリックの道が開き、魂の求める本来の道へと向かいます。
本物の欲求、本物の自己実現はヘリオセントリックにあります。
ジオセントリックの惑星の象意と、ヘリオセントリックの惑星の象意は少し異なります。
【水星】人生を動かす力、生き方の方向性
【金星】人生に喜びをもたらすもの
【地球】生まれて来た意味、目的
【火星】挑戦
【木星】可能性、拡大、才能
【土星】人生のテーマ、生き方 、最終目標
※天王星、海王星、冥王星はジオセントリックと同じです。
ジオセントリックは、成長の物語として機能するのに対し、ヘリオセントリック自己実現の物語として機能します。
多くの場合、子供の頃は月星座の影響が強く出ます。
その後、成長していくに連れて太陽星座の性質が強くなります。
太陽は自分自身を表す天体ですが、ジオセントリックの太陽は成長過程の太陽なので、
この太陽はまだ完全ではありません。
ここに、地球星座の影響が加わり、太陽星座の学びが完了したとき、ジオセントリックの太陽(成長過程の太陽)が、
ヘリオセントリックのホロスコープの中心となる太陽(完全な太陽=自分自身で輝ける者)となり、
自己実現へと向かうのです。
ジオセントリックの中心は地球です。
地球は、自ら光を放ちません。
そのため、光を他者(人でなくても自分以外の何か)に求める生き方をします。
女性が男性に依存するのはその典型です。
太陽は男性、その光で輝く月は女性を表すので、特に女性にその傾向が強くなります。
ヘリオセントリックの中心は太陽です。
太陽は、自分自身で光り輝きます。
特に、ツインレイを求めている女性は、自分自身が太陽になる必要性があります。
ツインレイとは、ふたつの光を意味するからです。
人間の原動力(水星)とは、いつの時も喜び(金星)にあります。
努力が出来るひとは、その先の喜びを知っています。
その喜びのために、人は動きます。
その喜びの果てに、生まれてきた意味や目的(地球)に辿り着きます。
そして、生まれてきた意味や目的を達成するための挑戦(火星)がはじまります。
生まれ持った才能(木星)を使い、人生のテーマ(土星)を謳歌した時、
天職やソウルワークと言われるものが、やっと見えてくるのです。
これらは、自分自身の光(太陽)に照らされ顕現する。
ミクロコスモス(小宇宙)からマクロコスモス(大宇宙)へ
今ままでのジオセントリック占星術は、自分を中心にした小宇宙を読む占星術でした。
「中心」というのは、本来完璧なものでなくてはなりません。
その「中心」に「自分」を置くということは、宇宙から見ると、非常に自分勝手な世界が作られることになります。
それは、あたかも人間(自分)が世界の中心であると錯覚するようなものです。
人間(自分)は世界の中心ではありません。
ヘリオセントリック占星術は、太陽を中心として、大宇宙の中で自分がどうあるべきかを読む占星術です。
わたしたちは、ひとりひとりが宇宙の歯車のひとつであり、宇宙の曼荼羅の一部なのです。
宇宙の一部として機能する事こそ、ひとりひとりに対する宇宙の願いであり、
それを果たす者には、無限の恵みを与えるでしょう。