部員ブログ「ウライトシマ」福山悠樹
小学五年生で始めたサッカー、気付けば11年が経っていた。そして本気でサッカーという競技に取り組むのは人生で最後であろう12年目のシーズンがスタートした。ある程度のレベルでなら何でもこなせちゃう器用貧乏さと刺激が無ければすぐほったらかしにし次々と新しいものに手を出す飽き性、この二つを併せ持つ自分が十数年も一つのものに打ち込んでいる事実は自分でも驚く。もちろん“サッカーが好き”だからなのだが、なぜこれまでにもサッカーを好きでいつづけられるのか、そして12年目のシーズンをどう過ごすのかをこのブログで思いのままに綴れたらと思う。
なぜサッカーが好きなのかという問いに対しては、後付けのようにあれこれと考えるのではなく「サッカーが好きだから好きなのです。」とかの有名な構文で語るのが一番腑に落ちるというのが正直なところ。だがあえて考えてみるとすると、成長を実感できるからなのかもしれない。サッカーを始めてから今まで、常に考えていることは同期のライバルや憧れの先輩に追いついたり、個人やチームとしてできなかったことを克服したりと目標に喰らいつくことだ。目標との乖離を埋めるために自分の頭をフル回転させながら取り組む練習がめちゃめちゃに楽しく、そしてその一つでも達成できた時はめちゃめちゃに嬉しい。そしてその快感を得るべく次に喰らいつくべき目標を設定する。こんな悪魔のような無限ループが自分を奮い立たせ、確実に成長させてくれた。とりわけ現在所属している九大サッカー部で大きく成長を感じれているのは、この無限ループがより高次なものになったのはもちろん、“サッカーを考える“ようになったのが大きい。大学入学までの10年間弱も自分なりに考えに考えながらサッカーをしてきたつもりだった。しかしサッカーを考えることに関して自分の想像を凌駕する選手や環境に出会い、自身の無限ループの一つ一つのプロセス自体をレベルアップさせることができると感じた。こんなに長くやってきたものにまだまだ成長の余地があると思うと、自分の未熟さを痛感するとともにワクワクしてならない。まだまだサッカーを好きでいつづけずにはいられない。これまでサッカーが好きで全力で打ち込んできたからこそ今こんな環境に身を置けている。そしてこんな環境を与えてくれるからサッカーが好きなのだ。つまりは「サッカーが好きだから好きなのです。」と某環境大臣のような言い回しに落ち着く。
そんなサッカーを、1年目と同じように全力で楽しむことが12年目の目標だ。1年目の目標なんか覚えては無いし、意識していた目標なんてものは無かったのかもしれないが楽しんでいたのは確実だ。なぜなら今楽しいから。そんなサッカーに対する信念を貫くことが出来たら、振り返った時に良いサッカー人生だったといえるのではないか。
そして今シーズンは副キャプテンも務めることになり、チームとして組織の改革を図っている。九州大学サッカー部にとって重要な、大きな一年になると期待している。とても楽しみだ。チームとしての活動や一部昇格という目標に関しては他の幹部部員たちが熱い思いを綴ってくれてると思うので自分から多くは語らないが、みんなが好きなサッカーを全力で楽しめる環境を提供し、みんなが胸を張れるチームを一緒に作っていくことが自分の使命だと思っている。そしてそんなサッカーを楽しむ九州大学サッカー部を周りの人からも好きでいてもらえる、応援されるチームにしたい。
タイトルに特に意味は無いです。3年間で知り尽くしたと思っていた糸島の新たな魅力に最近気付いた事を伝えたかったまでです。糸島もあと1年堪能したい。