バッハとグレン・グールド
2017.12.07 03:51
ゴルドベルグ変奏曲
あの有名なアリアと30にも及ぶ変奏曲、この作品を一躍有名にしたのがグレン グールドのデビューCDである。
CD製作にあたって当初CD会社は違う曲を提案していたがグールドは頑なにゴルドベルグ変奏曲にこだわった。
なぜこの曲が人々を惹きつけるのだろうか。
1741年(以前の研究では1742年)にクラヴィーア練習曲集の4巻として出版された。当時楽譜を出版することは費用もかかるし大変なことであった。1,3巻はバッハの自費出版であった。このことからもバッハの気合いの入れようがうかがえる。
さてあまりにグールドの印象が強いせいかピアノの曲だと思われがちだが2段鍵盤のチェンバロの為に書かれた曲である。
バッハの時代には未だピアノはなかった。なんてことを書くと当時の楽器でやらな意味ないやん!とか突っ込まれそうだが、そうなると大分論争がおきそうなのでごカンベンを。。
今でこそ古楽器の色んな研究がされて演奏習慣やスタイルなどを学べる環境にあるが、グールドの凄いところはそういった研究が盛んでもない時代にあれだけの録音を残したことだ。
今回演奏するシトコヴェツキーもグールドの1981年版の録音に影響されて編曲してている。