居心地の良い場所「サードプレイス」
こんにちは!
デザイン営業部の酒井です。
山翠舎の経営計画書には、会社の様々な方針が記されています。
その中の1ページ,
ミッションステートメントという”何のために働くか”が記された場所に掲げられる言葉、それは
「居心地の良い空間づくりと環境負荷低減をめざします。」
というもの。
古木という捨てられてしまいがちな大事な資源を大切に活用し、長く続く、居心地のいいお店をつくる。そんな環境負荷低減をめざしています。
山翠舎は居心地の良い空間づくり・サードプレイスを提供する会社でNO.1を目指します!
では、サードプレイスとは一体なに?
今日はそんな内容にふれてみたいと思います。
○サードプレイスってなに?
ファーストプレイスは、家など自分の生活の拠点。セカンドプレイスは職場や学校など日々通う場所。サードプレイスは、ファーストプレイスとセカンドプレイスの、中間の領域を指します。
”サードプレイスはアメリカの社会学者であるレオ・オルデンバーグがその著書で提唱した考え方です。そしてファーストプレイスとセカンドプレイスを行き来して生活をする我々には、サードプレイスとして居心地が良く1日の疲れを取り心安らげ、創造的な交流が生まれる第三の場所が必要だと言うのです。”
(文引用リンク先:https://www.kaonavi.jp/dictionary/third-place/)
サードプレイスというコンセプトを大事にしているブランドは、たとえばスターバックス。単なるコーヒーではなく、コーヒーとともに居心地の良い場所を提供するブランドです。
仕事から家に帰る前にスタバで一仕事、友達と遊びに出かけて帰る前にスタバでコーヒーを飲みながらゆったり語る、ちょっと空いた時間をスタバですごしてリラックス…。そんな使い方をする人も多いのではないでしょうか?
家と会社、それだけではないサードプレイスがあることで、より豊かな生活を送ることができます。カフェや公園、商業施設、いろんな選択肢がある中、それぞれの人が居心地の良い場所を求めることとも思います。
昨今では空き家対策や過疎化、少子化、地域ごとに様々な課題があります。
そんな課題に向かい合う人たちの有力なサポーター、百瀬伸夫氏が講師の
「快適なサード・スペース」で集客する新しい商業施設のトレンド
という講演会を、先日の店舗・商業空間デザイン展2017で聴くことができました。
○これからは”町”がサードプレイス
これまで町の小売店は「物を買う場所」であることが主の目的でした。しかし、
小規模店舗は後継者問題などの課題を持っていたり、顧客目線を徹底した戦略を打ち出す大手チェーンと自助努力を怠る小売店では格差が拡大したり、今は店舗よりむしろネットで売り上げの数字を伸ばすという例も多いです。
町に出るときに必ずしも買い物をする必要のない時代。町は、モノを買う場所から時間を過ごす場所へと変わってきています。
時間を過ごすとは、仕事をし、買い物をし、人と会い、文化を体験する。そんな複数の目的を持つ人が訪れる場所。
人の集う活気ある”サードプレイス”を数多くご紹介していただいた中から数箇所の事例をご紹介します。
○サードプレイスの特徴・「緑」がキーワード
人は知らず知らずのうちにも自然を求めます。
○虎ノ門ヒルズのオープンスペースオーバル広場
ビルの立ち並ぶ虎ノ門という立地の中にある芝生には、親子が遊びに来たり、イベントが開催されたりとたくさんの人が集います。働く場所出会った町が、憩いの場にもなる。
緑があることで、オフィス街と仕事以外の目的の人をつなぎます。
(画像引用リンク先:http://toranomonhills.com/ja/event/201509_1/index.html)
○世界一美しいスタバ!スターバックス富山環水公園店
世界一美しいスタバ!と称されるスターバックス富山環水公園店は、駅から遠い公園の中にあります。ガラス張りの店内やウッドデッキから見る景色は見渡す限り自然!運河や空、緑など自然の借景が訪れる人を惹きつけます。テラス席は満席のことも多いというこの店は、「駅近」やアクセスの良さを超えた魅力を持つ注目の場所です。
(画像引用リンク先:https://www.starbucks.co.jp/store/search/detail.php?id=897)
(写真引用リンク:http://www.parigot.co.jp/blog/detail/17986)
○GINZA SIX ガーデン
銀座最大、地域に開かれた約4,000㎡の屋上庭園には水盤があり、夏は子供が水遊び。
ときには水盤の水を抜いてファッションショーのランウェーに。そんな多様な使いのできる空間は、この広い区間を憩いの場として提供するという判断も特出する点。かつての松坂屋の遊園地が、今の大人のくつろぎの遊園地に生まれ変わりました。
(画像引用リンク先:http://fal.hatenablog.com/entry/2015/01/12/100000)
○グランツリー武蔵小杉
百瀬氏が視察としてよく人をご案内しに行くというグランツリー武蔵小杉。
週末にはたくさんの親子連れで賑わうここに来ると、多くの町づくりにかかわる人たちが希望を感じ感動。
日本最大級の屋上庭園という、手軽さなども魅力。こんなに子育て世代が世代の集まる施設があるという希望を持ち帰るというのです。
○講演を聞いて
サードプレイスをつくる、という一括りにも、様々な規模があります。
今の自分にできること、自分の会社に出来ることというのを想像する上で、百瀬氏のお話しは多角的な視野であつめたサードプレイスに、今までの思考の枠を取り払ってもらったように感じます。
よく山翠舎デザイナーの一人がいう「オリンピックに古木ベンチを置く!」これもサードプレイスになりうるし、たとえば大町の倉庫工場がサードプレイスになりうる想像をするのもワクワクします。東京支社だったら?長野本社だったら?施工店舗だったら?
人の集まる居心地の良いサードプレイス、どんな未来にしていくかをいろんな人と語り、実現できたらこれほど楽しいことはない!大変な過程ももちろん沢山あるとは思います、が、やる気をもらえる時間でした。
みなさんの欲しいサードプレイス、愛用する場所も、ぜひ教えてください!
よろしくおねがいします!!